夫と食事をしていると母から着信。夜に母から着信があると何かあったのか？とドキーっとします。父が倒れたか、おかしくなって徘徊でもして行方不明か？慌てて電話に出ます。「お父さん、どうかした？」母「違うの…、お父さんは大丈夫、お風呂に入ろうと思ったらブラインドが壊れてお風呂入れない」「は？」「直してくれない？」「今から？」「いや、今じゃなくて、明日来て欲しいの」「ああ、ハイハイ、明日行くね」
恐れていたような緊急事態ではありませんでした。ビックリするわ。夫も何事か？と構えています。何でもないと伝えるとホッとしたようです。夫もこの時間帯(夕飯)の電話には兄の事故連絡以来過敏に反応するのです。まあ、父に関しては何が起こってもおかしくない状況なので覚悟はできていますが、兄の時は青天の霹靂でしたから…
「(兄が)死んだって警察から…」と言われた時は、は？何の冗談？と思いましたから…あの時は体が震えて何が起こったかまったく理解できてなかったような気がします。夫が側にいなかったら一人でパニック状態だったと思います。あの電話も夕食時の電話だったと思います。2017年の春の出来事でしたから、もうすぐ７年が経とうとしています。
兄の事故以降、私も精神的に辛い時期で自分のことだけでいっぱいいっぱいだったので、母には”緊急時以外電話はしないで、極力メールでお願い…”と緊急時以外は電話NGにしていました。がしかし、ここ数年とくに80歳を超えたあたりから母が急激に弱りだしたので、”いつでもいいよ、緊急じゃなくてもいいから遠慮しないで電話くれていいよ”と365日24時間電話解禁にしたのです。兄が亡くなってからの７年で我が家も日本の状況も一変しているような気がします。2016年までは比較的平和な日々だったな。
電話解禁した途端、些細なことでもいちいち電話してくるようになりました。ただ、母も夫に遠慮して夫が家にいるだろう時間帯は避けていたのですが、なぜかその時は夕食時の電話でした。明日来て欲しいから前日に言わないとダメだと思ったのでしょう。翌朝の電話でもメールでも良かったのに、思い立ったらすぐ電話してしまうのは堪え性がなくなってきているの証拠。これも一種の老化現象、諦めるより仕方ないです。とりあえず父が無事で何よりです。
ということで予定外でしたが昨日急遽実家へ行ってきました。セキスイハウスに電話したらもう年末年始に入るので修理は年明けになると言われて困ってしまったらしい。「ブラインドがないとお風呂に入れない」という母。風呂場の窓は曇りガラス、別に透けるくらい大丈夫だと思うのですが母は嫌だと言います。実家の風呂場は道路に面していないので気のなるとしたら裏の家だけ…。給湯器の故障でお風呂が入れない、と言うなら納得ですけどブラインドが壊れたからお風呂に入れない、という理由はイマイチ説得力がない。
以前もトイレットペーパーホルダーが壊れたのを私がチャチャチャっと直したので、私に頼めば何でもやってくれる、私のことを”何でも屋”とでも思っているのでしょう。ペーパーホルダーはネジ穴が緩んでいただけだったので、場所を少しズラして付け直しました。
今回はブラインドの故障。とりあえず壊れたブラインドを外す作業を始めます。ネットで外し方を調べ取付パーツのつまみを押すもビクとも動かず…、再度ネットで調べるとパーツは押して外すタイプと引き出して外すタイプががることが判明、押してダメなら引いてみろ、とやってみたら無事に外すことができました。ここまできたら後は簡単です。黒カビだらけのブラインド撤去作業終了、新しいブラインドを買いにホームセンターへ行きました。
店員さん曰くお風呂用のブラインドはオーダーメイドで取り寄せになる、とのこと。母に伝えると「あんたの家はどうなってるの？」と聞いてきました。我が家の風呂場にはもともとブラインドはついておらず曇りガラスのみ。突っ張り棒でビニールカーテンを付けている、と話すと”同じでいい”とのことで突っ張り棒とリングクリップ、ビニール素材の切り売りテーブルクロスを購入して取付ました。
あれ？テーブルクロスにうす～く隠れミッキーがいるじゃないですか。え？ミッキーだと知ってて選んだの？と聞くとそうではないとのこと。再度店へ行って確認すると確かにディズニーコレクションでした。我が家のダイニングテーブルに私もコレが欲しい、と母に言うと、母は「私はディズニーコレクションでない別の柄でいい」と言うので風呂場にかける用を新たに選んで最初に選んだミッキー柄は私が貰いました。10センチごとの切り売りでディズニーコレクションは150円、母が選んだ柄は70円でディズニーコレクションというだけで値段が倍でした。
その後、正月の食料品買い出しと母のリクエスト”栗きんとん”と簡単にできる夕食ということで”カレー”を作って帰ってきました。何事もなければ今年最後の実家です。父に「良いお年を」と声をかけると「家に行くのは簡単なんだよ」と意味不明な返事「家？お父さんの家はココだよ」、「いや、別宅があるよ、歩いてすぐだよ」と父。どうやら近くに別宅があるそうです…。また不思議な夢見てる。墓じまいして永代供養も終わっているのに”お墓参りに行く”と言い出すし日に日に父の妄想が激しくなっています。夢はいくら見てもいいけど、徘徊が始まらないように祈るだけです。次に行くのは年が変わってから、と約束して実家を後にしました。
予定外の行動に疲れてしまって我が家の夕食を作る気力がなくなってしまい、時間も遅くなってしまったので夕飯は帰り際立ち寄ったスーパーで値引き品総菜を買って簡単に済ませませました。大好きなピザも値引きされていたのでおもわず購入してしまいました。ピザだったらビールでしょう、ということで週末ではないのにビールを飲んでしまいました。反省。それでも私は今日もまた残りのピザにビールの夕食になりそうです。売れ残りのクリスマスケーキが半額なら買おうかな、と思いましたがまだ20％オフだったので止めました。つくづくケチだな…
サイズが心配だったミッキーのテーブルクロスは測ったようにジャストフィットで大正解でした。日が当たるとミッキーシェイプがかろうじて浮き上がって見えるくらいの主張しない模様がとても良い感じです。大変な一日でしたけど思いかけず得した気分になりました。たまには予定外のこんな日があってもいいですね。
お読みいただきありがとうございました。
