今週の大奥、展開が恐ろしすぎる…シーズン1はあくまで女将軍の苦悩が中心に描かれていましたけど、シーズン2は腐敗政治がテーマ。吉宗の意思を継ぎ、世の中を良くしたいという強い思いで力をつけ、見事赤面疱瘡を駆逐する方法を見出した田沼意次、その田沼を良く思っていない松平定信を扇動し自分の手は一切汚さず裏で操り用済みの田沼を失脚させた一橋治済、そして我が子家斉を将軍にするべく時の将軍さらには世継ぎまでも毒殺、遂には自分の孫までも手にかける鬼の所業。一橋恐るべし。
産ませてから間引く（搾取してばら撒く）まさしく一橋（政府）のやることは常軌を逸脱しています。松平定信（安達祐実）に家斉（中村蒼）が御台所（蓮佛美沙子）の訴えを聞き、母一橋（仲間由紀恵）の所業を確認するシーンでの定信のセリフ…
「あの女はのう、人の皮を被った化け物じゃ。あの女には志というものがないのだ。武家ならば忠義を尽くしたい、世を良くしたい、徳川を守りたい、私も、道は違ったが田沼も、そういうことがやりたかった。そのために力を求めた。だが、あの女にそんなものはない」
このセリフ、すべて誰かさんにあてはまるような…、国を良くしたい志など微塵もなく、ただ一番偉い人だから首相を目指しました、そのために金ばら撒いて公明に媚びて力をつけた。まさしくキッシーを想定して書かれたセリフみたいに思えたのは私だけでしょうか…
そして母の本性を知った家定。しかし、さすがに孫を殺すとは俄かに信じがたいという家斉にさらに定信が返したセリフがサイコすぎて恐怖…
「孫？世には人が悶え苦しむさまを楽しむ趣味のものもおるというぞ…」
その後の家斉回想シーン、武女に毒を飲ませ血を吐き苦しむ様子に興奮する母の姿は正にサイコ。仲間さん、怖すぎます。家斉が目覚めた瞬間です。
現在に置き換えてみると恐ろしすぎる。国民が苦しんでいる様子を見て楽しんでいる？人が悶え苦しむ様子を眺めて喜ぶ富裕層の快楽？みたいな…、その系統で行くと【ホステル】という胸糞悪い映画があったな…見てないので知らんけど、チャラい系バックパッカーを薬漬けしてホステルに閉じ込め”そういう趣味”の金持ち変態エリートに拷問される内容みたいです。拷問されて殺される役には日本人が選ばれたみたい。バカの象徴としてピックされたのかな？エログロオッケー、スプラッターホラーが好きには概ね好評なようですが私には無理です。
孫の位牌を並べながら言う一橋のセリフがまた強烈なのです。「ねえ、母上、誰もおかしいと思わないのかしらね、この位牌の数、思わないわけないわよね、でも誰も聞いてくるものすらいないのよ、フフッ、これが天下ってやつみたい、思ったより退屈」て、現実でも呟いてそうで本当に怖い。これは我々国民にあてられたセリフのような…
何やっても大丈夫だろ、って高いところから国民をバカにしてるキッシーに誰も何も言えず従って搾取され続け虐げられ、おかしいぞ、と感じていても何もできないでいる国民の図式みたい。まさに、今の岸田政権と国民のことでしょう。おかしいことにはおかしいといえる世の中なハズなのに…、なんだろうな、この絶望感。
政がしたいと訴える家斉を恫喝する治済、穏やかな表情から一変、迫力ありすぎ…。突然の母の豹変ぶりに脅える家斉が哀れ。
｢男が、男が政を語るのではないわ！国中の男にじんとうなど、一体どれだけの手間と金がかかると思うておるのじゃ、そなたが将軍の座につけたのも、そなたが徳川の男で唯一じんとう接種を受け生き延びることができたが、皆がじんとうを受けては元も子もなかろう、大体男など女の力が無ければこの世に生まれ出ることも出来ぬ出来損ないではないか、出てきたら出てきたで働きもできず子を産むこともできず、できることといったら乱暴と種付けだけ、そんなクズを盛大に増やしてどうしろと言うのじゃ！｣これ原作のセリフなのかな？それとも森下さんの脚本？
「私は世を変えたいのだ！」子を殺され、とうとう将軍家斉が目覚めた。化け物の母親を成敗することができるのか、毒親からの脱却ができるのか否か、次回の展開も楽しみです。日本も百田さんが目覚めた。自公政権からの脱却が出来るか否かは今後の国政選挙の結果次第です。日本保守党の活動を見守りたい。そう言えば有本さん、大物政治家に恫喝された、みたいなこと街頭演説で暴露していましたね。いつの時代にも治済のような人はいるのですね。
今の世の中の状況にピッタリハマる脚本、ドラマのセリフで政治批判する意図があるかないかは定かではないですけど、色々と考えさせられることが多い森下佳子さんのセリフ…、森下さん脚本ドラマはどれも好きですけど、大奥もかなりキレッキレです。
ドラマのセリフに考えさせられたり感銘を受けることが多いです。世の中を反映させるようなセリフは心に沁みますね。野木さんや森下さん脚本ドラマはセリフの中に現在社会の問題定義とかメッセージ性を感じることがしばしばあります。ドラマは演じる俳優さんと演出と脚本が全てだと思います。今までに出会った素晴らしいドラマの中の印象深いセリフにについての話は別記事で
NHK結構攻めてるような気がする。フィクションドラマだから、ここまで攻められるのでしょう。キッシーがドラマを見てるとも思えないしね…森下さんのセリフの裏にキッシーをモデルにしたとか、そういう意図があったかどうか？も定かではないので、私の憶測でしかありませんが、今の政治に無関心な国民に”そろそろ目覚めよ！”と言っているように感じました。
国民年金納付期間が5年延長とか、また嫌なニュースが入ってきましたね。20万を5年、我々個人事業主は5年延長で一人当たり100万、夫婦で200万の負担増です。年金いらないから、これまで支払った金額全額返してほしい。自分でNISA増額して運用するうがよっぽどいいわ。年金なんて破綻してるよの、支える子供がいないのに、もう無理なんだから止めたらいいのに。
税金はインフレの時に増税、デフレの時は減税するのが定説なのですよ…一応中学校で習いますよね。確かに今は物価上昇してますよ、でもね、だから増税、ではない。好景気での需要の高まりによる物価上昇ではなくて悪い物価上昇、スタグフレーションです。潤っているように見えるのはインバウンド需要の高まりで値段が上がっているホテル業界くらいでしょうか…、都内の有名ホテルがとんでもなく値上がりしています。頑張って稼いでも高額な社会保険料に苦しめられる日本人にはもう手が出せない高嶺の花になってしまいました。一泊20万なんて無理ですよ。外国人ばっかり優遇して、誰のための政治なのか？一体この国はなんなのでしょうか…。
今以上の増税なんて絶対許しては駄目ですよ。減税一択です。１年だけでもいいから期間限定消費税ゼロにする、とか、公明党との連立を解消する、とか思い切った今すぐ決断してくれれば自民党支持してもいいけど…、所得税4万減税とか言われてもちっとも嬉しくもなんともない。今の自民党を支持するなんて私には到底無理な話です。
大奥に話を戻すと安達祐実さん、仲間由紀恵さん、鈴木杏さん、玉置玲央さんなど、芸達者な俳優陣の中、明らかに演技が下手すぎて浮いてしまっている伊兵衛（岡本圭人さん）が残念でしかたありません。シーズン1の中島裕翔さんや風間俊介さんのバーター出演なのか？やはりここでも圧力が？と勘ぐってしまいます。
アンチだからそう思うのかな…あれだけ騒がれてもやっぱりフツーに何食わぬ顔でテレビで活躍してますしね、ほとぼり冷めればこんなものですかね。まあドラマは結構前からキャスティングが決まっているだろうし急に変更できないのも仕方ないのかな。秋ドラマも結局旧ジャニばっかりだし…相変わらずCMでも見かけるし何も変わらない。日本のメディアは終わってる。岡田さんに続いてニノが退所で独立を決断したとのこと。やっぱり俳優として需要が見込めるのであれば独立は自然な流れだと思います。事務所にしがみ付くしか生き残れないわけじゃないなら決断は早いほうがいい。今後は実力で勝負する独立組、辞めジャニタレントを精力的に応援したいと思います。
日本がこれ以上おかしい国になりませんように、と日々祈るばかりです。
お読みいただきありがとうございました。
