日曜日に松島基地航空祭が行われました。何年か前(日記を見たら2019年でした)に突如夫が気まぐれで見に行こうと言いだし、ブルーインパルスの展示飛行を急遽見に行きました。生で見るまでは全く興味がなく夫に言われるまま同行した感じでしたが、いざ間近に見るとド迫力で感動してしまい一気にブルーインパルスファンになりました。
その時は点検中？か整備中？で3機だけの編隊飛行だったのですがそれでも息の合った整列飛行と距離の近さにビックリ。クルクルと回転したり背面飛行だったりスモークで円を描いたりハートに矢をさしたり、急上昇から急降下した時は「やめてー」と緊張でゲロを吐きそうになったことを思い出します。
翌2020年からコロナ禍で中止、昨年は抽選で一般は入場不可、今年から通常開催に戻り今回は6機での飛行になるということで夫と”行きたいね”、と話していました。が、しかし航空祭は日曜日。土曜日だったら良かったのですが、月曜日の仕事に影響を及ぼす心配もあったので行くか行かないか悩んでいました。
結局日曜日は曇り予想だったこと、そして何より炎天下で何時間も待機する体力的な自信がなかったので、土曜日の東松島夏まつりに行くことにしました。その日もブルーインパルスの展示飛行が予定されていたのです。
朝はゆっくり9時半頃出発、予想していた渋滞もなく順調だったので現地には12時頃に到着できました。軽く昼食をとり迷惑にならないような田んぼのあぜ道に路駐して堤防まで歩いて観覧しました。さすが公務員、タイムスケジュールピッタリ。次々と繰り出されるアクロバット飛行に感心しきり。時々パイロットが感じているだろうGを間接的に感じオエっと吐きそうになりながらも大迫力の編隊飛行を楽しみました。
3機だけでも大興奮だったのに今回は6機揃い組、精悍な姿を見ることができました。天気も晴天の青空で、描いたスモークがクッキリ残りました。ハートに矢はささりませんでしたが、6機が重なって描く円（お花のような）は圧巻でした。
無事に帰還した時は安堵でした。高度違いで交差する時は心臓が止まるかと思いました。本当に無事で良かった。一歩間違えば空中衝突、まさに命がけですよね…、私だったら途中で白目になって口から泡吹いて顔面蒼白になっていること間違いなしです。８Gなんて気絶レベル。極度の緊張状態で30分も飛行を続けるなど信じられません。
本番の日曜日はニコニコ動画で航空祭の様子を生配信していたので、冷房の効いた部屋で快適に見ていました。やはり雲が多い曇りの天気でスモークで描いたハートやスターが雲と同化してしまい効果的にはスモークが残らない残念な感じでした。土曜日に行って正解でした。
動画で見る良さは望遠で撮影しているので目視では確認できない様子を見れることですね。何しろ現地で見る飛行中のブルーインパルスは小鳥のように小さいので…。何度も見失いますし探すのが大変。360度回転しながらジェット音に耳を澄ませ、あそこだ！と分かる。随分遠くまで飛行しているのだろうな…編隊飛行から一機離れて合流する演目があるのですがあれが私には不思議でなりません。どうやって合流するの…と思ってもちゃんと合流するところが凄い…。”待って～”って家族から迷子になった子供が追いかけて見える姿に見えて可愛らしいのです。
動画は望遠で撮影しているので、飛行中のブルーインパルスの様子をはっきり見ることができるところが良いです。全体的に迫力ある飛行を撮るのは至難の業。追うだけで精一杯だと思います。時々見失ってキョロキョロしているのもご愛敬。動画だと飛行機に寄ってアップで見られるという利点がありますが、逆にもっと引いて全体的に編隊飛行を見たいよ…と思うとやっぱり現地で見るほうに軍配です。
現地で見る良さは何といっても上空を通過する時の爆音やエンジン音。大迫力のアクロバット飛行や編隊飛行が間近で見れることですね。自衛隊敷地内ではアクロバット飛行の説明アナウンスがあるのでより楽しむことができます。動画では感じることができない迫力があります。マニアではないですけど一度見るとハマります。
編隊飛行が醍醐味の展示飛行。現地に行って楽しめたら一番いいですけど全国からブルーインパルスファンが集結するので道路は大渋滞だし敷地内も人・人・人で大混雑。加えて危険なほどの炎天下…、体力的なことを考えると現地に行くのも善し悪しです。
なんでも生で見るに叶うものはない。臨場感と迫力。お祭りやフェス、ライブ音楽、スポーツ、芸術、なんでも本物を目の前にすると感動するものです。絵画も大好きなクリムトの接吻をベルヴェデーレ宮殿で見た時は自然と涙が溢れたことを今でも思い出します。もう一度行きたいな…、夫は飛行機を見るのは好きなのですが乗るのはダメ。パスポートも未だかつて一度も取得したことがなく、もっと言えば日本の本州を離れたことがない…。
今は陸と海からどこへでもアクセスできるとは言え、やっぱり海外へは飛行機に乗らないことには無理です。豪華客船って手がある？でも興味ないしそんな贅沢できるお金ないし…、まあ海外旅行は独身時代行きつくした感があるのでいいですけど、新婚旅行で行く予定だったドイツロマンチック街道に行けなかったことが唯一の心残りです。一人でも行っておけば良かったかな。まさか海外嫌い飛行機恐怖症の人と結婚するとは想像していませんでした。
ま、想定外なことが起こるのが人生の面白いところ。夫と出会って新たに知った世界も色々あったし、ブルーインパルスもジ・アルフィーだって、夫と出会わなければまったく知ることのなかった世界。もっともっとこれからも色々新しい出会いや発見、体験ができればいいな。人生一度きりだし、未だ見ぬ世界を一つでも多く貪欲に楽しみたいと思います。人生まだまだこれからが楽しみです！
お読みいただきありがとうございました。
