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夫が大人のEBウィルス感染症になったときの話

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夫の異変を感じたのは初夏だった。

汗のかき方が尋常ではないのだ。肌が触れるとヌルっとするし、何より今まで感じたことがなかった体臭がするようになり気になってはいたのですが、年齢的に加齢臭かと思っていました。

そのころから、夫が全身の筋肉痛と食べ物を飲み込むときの喉の違和感を訴えるようになりました。運動なんてしていないのに筋肉痛なんて変だね、と話していたが、症状としては、関節の痛み(首、手首、足首、脇の下、股関節)があるとのこと。湿布をしてみたり、マッサージをしてみたり色々試したものの改善されず、原因が分からず不安でいました。

7月の終わり、夕食後に気分が悪い、悪寒がすると言うので熱を測ると39度の高熱。時間も遅かったので、その日は解熱剤を飲んでとりあえず様子を見ることにした。翌朝、解熱剤の効果か熱が下がっていたので、病院嫌いの夫は大丈夫だと言ったが、何とか説得して病院で診てもらうことに。医者は症状を聞いただけで「細菌感染かもね、薬だしておくね」と。医者から処方された薬(抗生物質製剤)を飲むと、全身痛痒いと言って服を脱ぐと上半身に発疹。再度病院へ行くも、薬が合わなかったのかも?と今度はアレルギーの薬を処方され、それでも症状は改善されず、発疹は広がり益々悪化。血液検査をしてくれない医者に不信感があり別の病院を受診してみることにした。

その病院ではすぐに血液検査をしてくれました。結果、急性肝炎の疑いあり、肝機能の数値は看過できないと言われ点滴に心電図まで付けられて即緊急入院となりました。さらに詳しい血液培養検査が必要とこのとで大量に採血されて、夫の顔は真っ青になっていました。脾臓が腫れていて少しの負荷でも破裂の危険ありとのことで絶対安静になりました。まさかの危機的状況の私も少しパニックになりました。

診断は伝染病単核球症でした。ネットで調べると…

伝染性単核球症は,エプスタイン-バーウイルス(EBV,ヒトヘルペスウイルス4型)により引き起こされ,疲労,発熱,咽頭炎,およびリンパ節腫脹を特徴とする。 疲労は数週間から数カ月間続くことがある。 気道閉塞,脾破裂,および神経症候群などの重症合併症がときに起こる。

最初の病院では病気の原因解決にならずそのまま放置してもし慢性化してしまったら、もしくは脾臓が破裂してしまったら、と考えると恐ろしいです。原因がわかれば、早めに対策がとれて治癒できます。筋肉痛だと思っていた痛みはリンパ節の痛みだったのです。脾臓の腫れ、食べ物を飲み込む時の違和感。約一カ月の間、感染から潜伏期間だった時の体調不良、すべての症状が一致しました。

ウィルスの特徴として朝から日中までは平熱に戻り夕方から夜にかけて発熱するという事を先生から教えていただきました。そのせいで日中普通に仕事をしていて病気を悪化させてしまうケースもあるそうで、慢性活動性になってしまうと臓器不全に陥ったりリンパ腫を発症したり重症化して死に至ることもある恐ろしい病気であると知りました。人気声優、松来未祐さんの記事を見つけた時には恐怖で震えました。

松来未祐日記

入院中は特に何か特別な治療や投薬をしたわけではなく、安静にしていただけでしたが無事に抗体もできて慢性化の心配もなくなりました。私のバセドウ病もそうですが、体の異変があったときに、病名が判明すると安心しますよね。夫の場合、病院を変えたのは医者への不信感でしたが、やはり血液検査すらしないというのは問題では?と思ってしまいます。もし医者に不信感があるようでしたら、セカンドオピニオンで他の病院に行くことをお勧めします。

夫は20代の頃気胸にもなっていて入院を経験していたそうですが、重症だと処置が必要な気胸ですが、その時も安静で数日入院後自然治癒したそうです。休みが必要だと病気になる”休みたい病”なんじゃないの?とも思いましたが、そうではなくて、弱っているから病気になるのです。

細菌には抗生剤が効きますが、ウィルスに効く薬はないので、コロナウィルスもそうですが免疫力で戦うしかないのです。充分な休息とウィルスに負けない体力をつけること。たっぷり栄養をとり心と体の健康を保つことが重要だと思います。そのためにはストレスを溜めないことが一番大切です。

大切なのは医者選びでも言えることです。血液検査もせず、細菌と決めつけて抗生物質を処方された結果全身発疹で重症化し、たまらずセカンドオピニオンの流れでしたが、信頼できる先生に診ていただけたことが幸運でした。まだ若くて少しビビりな先生でしたが、慎重すぎるくらいがいい先生なのかな?と思います。

この病気の怖いところは、ウィルスが夜に活発化するため、日中は熱が下がり比較的症状が出にくいことで、治ったのかと勘違いしてしまい病院へ行かずに慢性化することです。殆どの人が幼少期に感染して保有しているウィルスなので成人で疑われる病気としてはあまりメジャーではないのも診断に時間がかかる原因なのかな、とも思います。

とにかく、入院は仕事を辞めるいいきっかけ、会社に対しても辞める口実になったと思っています。あの当時、夫は仕事が忙しくかなり疲弊していました。休日は日曜日だけの週休一日。疲れ果て体を休めるだけの休日。リフレッシュができない、ストレスは解消できず溜まっていく。悪循環でした。

仕事がきついと言う夫に何度も辞めることを勧めたけど、給料が高いから、という理由だけで続けていました。体が悲鳴を上げたということはこれ以上仕事続けたら死ぬよ、大袈裟かもしれないけど、入院をきっかけに説得し、当時の勤め先だった会社との委託契約を解消させることに成功しました。

お金はないと困るけど、沢山はいらない。健康でなければ稼ぐこともできない、お金と健康、どっちが大切か。仕事は変えられるけど、体は何にも代えることができない。生きていればどうにでもなるのです。ブラック企業で過労死か精神病んで廃人になるか、そんな未来は避けるべきです。命を大切に。

お読みいただきありがとうございました。