ストレスフリーを目指すブログ

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日本の就職活動と終身雇用についての話

40代の女性がオミクロン対応ワクチン接種後に死亡したとのニュースを見て反ワクチンの人々が”それみろ”状態になりました。来年からはワクチン有料化の検討がされているようで、接種しない選択をする人が増々増えるでしょう。私も無料だから接種しているものの、有料になったら打たないと思います。

でも高齢の両親の為に、と頼まれればインフル同様接種に踏み切るかもしれません。因みにインフル接種代は親が負担してくれます。自分で払うと断ったのですが、お願いするのだから、と言うのでここは甘えることにしました。50才を超えてもいつまでもすねかじり状態で嫌になります。

コロナ禍が止みそうにない要素が増えています。行動制限撤廃しウィズコロナへ舵をとったので致し方ないのでしょう。個人個人が気を引き締めて感染予防に心がけないといけないです。経済は動かさないといけませんから。

それにしても増税や物価高でお金を持っている人も増々財布の紐をきつくするような要素しかないのでこのまま不景気はしばらく続くと予想します。最低限生活必需品以外、お金使いたくないですもん。

消費してもいいかな、って思わせてくれるような政策とか特典があれば喜んで消費に協力するのですが…。例えば世田谷商店街でやっているような”せたpay”、30パーセント還元とか、それも上限なし。使えば使う程還元されるって結構凄いこと。上限なしで30パーセントも還元なら必要ない物でも買ってしまいそうですよね。こういった財布の紐を緩めたくなるような何か対策をしたほうがよっぽど経済まわると思うのですけど。

なんかイソップ物語の”北風と太陽”を思い出しました。税金取ればとるほどお金を使わない、還元すればするほどお金を使う、増税の結果貯蓄にまわり経済活動が滞り不景気になる北風、還元が消費に繋がり景気回復する太陽。取ることだけしか頭にない政府は北風です。締め付ければそれだけ財布の紐も締まります。

私達の住む地域でも夏にキャッシュレス決済で20パーセント還元キャンペーンをしていました。期間は一か月間だけ、それも高額消費しても最大5,000円までしか還元されないので”せたペイ”に比べるとショボかったですけど、それでもキャッシュレス決済をしている人にとっては嬉しい特典でした。

個人事業主の夫は来年から始まるインボイス制度が気になっている様子です。はたして今の雇い主がどう言ってくるか?夫はインボイス登録申請はしていません。インボイス登録していないから契約解除する、と言われるか、消費税分を貰えなくなるか、いずれかだと思うのですが、未だにどうしていいか決めかねているようです。インボイス制度開始に間に合うためには3月までの申請が必要だそうです。

どっちにしろ個人事業主フリーランスには嬉しくない制度ですね。会社員と違い年収と所得がある程度個人の裁量で何とでもできちゃうので、そこにメスを入れたいのでしょうね。ズルをしている人も沢山いるのも事実ですから。夫と同業種(軽貨物運送)で同じくらいの収入の人(以前働いていた会社の同僚)で、未だかつて一度も事業税を支払ってない人がいて、どういう事?って思ったことありましたもん。どんだけ経費計上したら事業税から逃れるの?って感じ。

そう言えば、違法もぐりの白ナンバーの”カレ”が配達取引先のガラスを破損したらしいです。違法もぐりの”カレ”の話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

当然壊れたガラスの弁償するのは壊した”カレ”だと思いきや、会社の保険でなんとかならないか?と保険会社に相談したらしいです。”カレ”が社員ならわかりますけど、”カレ”はただの出入りの委託業者です。勿論保険会社からは支払い対象外で断られたそうです。理由は”社員ではない”から。当然ですよね。そこからが理解できません。”カレ”を社員雇用するから何とかならないか、って交渉したらしいです。

は~…、そんなことが通用するのでしょうか?委託業者が起こした事故を補償させるためにその人を社員雇用する、って聞いたことありません。それではたして保険会社は納得して保険金の支払いに応じるのでしょうか?”カレ”に支払い能力がないのなら私だったら速攻契約解除しますね。いつでも契約を解除できることが委託業者を使う唯一の理由だと思いますし。”カレ”と契約を続ける理由が見当たりません。

社員雇用するのは勝手ですが、保険会社がそれを認めるとは思えないのですが…。車の保険だって運転者を限定していれば、対象者以外が事故を起こしたら保険金おりないですよね。事故を起こしてから運転者限定特約外します、だから保険金お願い、って言うようなものです。到底納得できるものではありません。

そのための軽貨物保険があるのです。ちゃんとした軽貨物事業者だったら当然加入しているはずの黒ナンバー任意保険に違法もぐりの彼は加入していないのです。だから会社に泣きついたのだと思います。

もし今回の一件で”カレ”が社員雇用されたら夫は”カレ”から指示される立場になります。そうなれば夫は確実に辞めるでしょう。忌み嫌う人間に指示されることくらい嫌な事はありません。正直、もし”カレ”を正社員として雇用するような会社なら幻滅です。バカバカしくてやってられません。

添乗員だったころに見たあるバス会社を思い出してしまいました。優秀なドライバーが多かったバス会社と悪質なドライバーが多かったバス会社が合併して、優秀なドライバーが悪質ドライバーに浸食されてどんどん辞めてしまい、結局残ったのは使えない質の悪いドライバーばっかりで、事故やクレーム多発して結局倒産してしまったのです。

優秀なドライバーであるほど、過酷な仕事を押し付けられてバカバカしくなるのだと思います。雪道や山道、狭い道、関東首都圏、遠方長距離、夜行など、運転技術が未熟だったり経験不足、道路を知らない、状況判断ができない、など、この人には任せられない、となると、優秀なドライバーが仕事の負担が大きくなってしまいます。

若いドライバーが富士山で事故を起こした事件、あれも本来だったらベテランドライバーの仕事で入社して間もないドライバーの仕事としては荷が重かったのだと思います。経験不足、これに尽きると思います。山道は特に運転技術が必要だと夫が言います。エンジンブレーキを上手く使わないとブレーキが焼けてしまうそうです。

夫は観光バスの会社に転職したのは20代後半だったそうです。大型免許を取得してから20代は大型トラック、観光バスのドライバーに憧れて二種免許を取得しバス会社に転職してからはしばらく小さめの路線バスで経験を積んだそうです。やっと観光バスのドライバーになれたのは30歳くらいだったそうです。

もともと車と運転が大好きで、道路は詳しいし首都圏の運転も経験済み、遠距離や夜行は勿論、雪道や狭い山道や山岳道路の運転経験も豊富。年齢も観光バスドライバーとしては若いほう(30代)だったのでかなり期待され重宝されたようです。過酷だったようですが、それなりに楽しかったようです。過酷だけど「任せられるのは君だけだ」って言われれば多少キツくても嬉しいですよね。

たまにご褒美ツアー、早いホテル到着、朝もゆっくり出発、宿泊ホテルも割と高級な宿(ラグジュアリークラス)をアサインしてくれたり、かなり気配りのできた人が運行管理者だったので居心地は良かったようですが、その会社は価格競争に敗れ観光事業から撤退してしまいました。規制緩和がきっかけで価格が崩壊、質の悪いバス会社が増え、仕事の奪い合いになったことが原因です。

旅行代金は安くなりましたが、お客様の安全が蔑ろになりました。安かろう悪かろうの世界です。夫は今の免許取得と同時に大型二種がすぐに取得できる制度には疑問を感じずにいられないようです。富士山の事故についてはかなり運転手に同情していました。観光バスドライバーになるには経験不足だった、と夫は言います。

運転者不足を補うための緩和措置のようですが、経験不足の若いドライバーが増えることは事故リスクが増すということ。結局は利用者が犠牲になるのです。観光バスと言えば、今までは”任せて安心経験豊富なプロドライバー”ですが、今は”普通車免許とりたて経験不足のアマチュアドライバー”になってしまいました。恐ろしくてツアーなんてとても参加できません。

今時はオートマチックの大型観光バスもあるくらいで、私もビックリした経験があります。オートマの大型バス導入は平たん地だけしか走らないのであればいいですけど、観光の場合は無理だと思います。山道、雪道、坂道など、ギア調節不可欠な道路ばかりです。長い下りの山道で低速ギアを使えないって結構リスキーだと思います。ちょっとした上り坂もオートマだと登れないリスクもあると思います。

経験は大事です。新人が仕事を完璧にできないのは当然のこと。ドライバーだって同じです。ミスをして色々な経験をして上達するのです。人生と同じ学んで少しづつ成長していく。何故そんな当たり前が分からないのだろう。普通免許で数年、大型で数年の経験の後に二種免許取得へステップアップするような制度が本来は好ましいのです。人材確保の為と言っても二種免許の取得緩和は善し悪しです。

観光バスドライバーは専門職と言っても過言ではありません。パイロットや鉄道運転手同様に人の命を預かる職業。やはり本格的にデビューする前に見習いドライバーとして先輩運転手とツーマン運行したり、簡単なコースから徐々に山岳コースや雪道走行などを少しづつ経験していくような体制を作らないといつまでも悲惨な事故は増え続けると思います。

とりあえず添乗員時代、これまで何人もプロ意識の欠如しているアマチュアドライバーとの仕事を経験しているので自分としては団体旅行への参加は一切考えられません。道はわからない、運転技術未熟、態度最悪、チェーンが巻けない(東北のドライバーでチェーンが巻けないのは致命的です)スピード狂のドライバーまで。高速道路なんてバスの振動が凄すぎて死ぬかと思ったほどです。

山道を飛ばし過ぎてお客さんが気分悪くなり嘔吐するくらい。さすがに旅行会社へ報告しましたが、乗務員のアンケート評価も最悪だったようで、そのドライバーは出禁くらっていました。お客様に対する態度も横柄だったので当然かな、って思います。ドライバーと言っても、一応接客業ですから。

じっくり時間をかけて人材を育てていく、その費用と時間がないわけです。即戦力が欲しいけど、有能な人材は少なく奪い合い、残るは能無しの役立たずばかり。困ったものです。使えない社員を解雇したくてもできない日本の雇用システム、使えない社員も年功序列で昇進していく、みないな世界、もうそろそろ止めたら?って思います。

就職する前に全部インターンにして、使える人だけ社員採用、仕事できない人はクビ、成果を上げた人や有能な人を評価して昇給させるほうが健全です。インターンは雇われる側にもメリットはあると思います。

せっかく頑張って就職活動して採用されても”こんなハズじゃなかった”ってすぐ辞めるくらいなら、欧米みたいにインターンで入ってみて仕事内容が自分に向いているかいないか、社風や人間関係などを見極めたほうがいいと思います。大抵は3ヵ月もすれば自分に合う仕事がどうか、続けられるかどうかわかると思います。雇用する側も使える人材か見極められます。日本の就職活動、終身雇用というシステム自体世界規模で見れば変なのです。

欧米ではキャリアアップや転職が当たり前。同じ会社に長く居続けることが美徳の日本では考えられませんが、キャリアが多ければ多いほど転職は有利なのです。転職を重ねることで人脈を広げ、経験をある程度積んだ能力のある人はガンガン起業します。ヘッドハンティングも普通ですし。高学歴だけが取り柄の能力無い人が有能な人材を蹴落としながら上司に媚を売り、のうのうと居座り出世していくのは日本だけでじゃないでしょうか…。

勤勉に働いたところで稼いだ半分税金に持って行かれますから、適当に働いて僅かな給料で細々と質素倹約に励みながら好きな事だけをやって心穏やかに暮らすことを私は選択します。

お読みいただきありがとうございました。