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自分の行いがブーメランで返ってくる話

春になって新人さんがデビューしました。夫がお世話になっている委託先の会社にも新人さんが入社して現在研修中だそうです。今のところ、普通にコミュニケーションが取れる”ちゃんとした子”という印象だそうです。

新人さんの彼が運転する社用車の助手席に乗って一日同乗した感想は、”運転は少し暴走気味、黄色信号でアクセル踏み込む走り屋タイプ”とのこと。運転に関してはいつか事故起こしそう、という不安要素はあるみたいですが、仕事に対する姿勢は今のところはなかなか高評価のようです。車の運転は嫌いではないみたいですし道路にも詳しそうな感じだそうです。

前職も配達に関わる仕事だったみたいで、積み荷のやり方は手慣れたものみたいで、違法白ナンバーの出入り業者にも、「あの人、社員ではないですよね…」みたいな、微妙な反応だったみたいです。それは運送業界に少しでも知識があれば白ナンバーが違法なことくらい分かっているでしょう。

夫はあくまで委託の部外者。会社が違法白ナンバーを使い続けることに対して文句は言えませんし口も出せません。ですが、今までの経験上、違法白ナンバーが新人社員に色々干渉することによってトラブルが発生してきたので、なんとかそれを避けたいと思っていた夫。すると「白ナンバーから何言われても適当にスルーするように」と社員から申し送りされたみたいで、夫は少し安堵している様子でした。

過去の教訓を生かし、新人教育は社員が行うことになったようです。社員の教育は社員がやるというのは当然のことだと思うのですが、今までは社員ではない委託の違法白ナンバーが同乗して教えていたそうです。

今回も「俺の車に乗せるから」と白ナンバーが当然のように新人さんを連れて行こうとすると、社員さんに「新人研修は社員がやりますから、勝手なことしないでください」と怒られたそうです。性懲りもなく今回も当然自分が教えると思っていたらしく、新人にかまうな、と釘を刺された白ナンバーは、かなり自分を取り巻く状況の変化に戸惑い驚いている様子だったみたいです。

”もうお前の好き勝手にはさせない”そういった社員さんの意思表示のように感じます。夫が委託で入ってから3年。少しづつですが、白ナンバーに対する社員の意識が変わってきたようだ、と夫は感じているようです。

若い社員さん達は年上の白ナンバーに対して、遠慮して不満なことも強く言えず我慢していたのだと思われます。白ナンバーが違法だということも夫に聞くまで知らなかったのだと思いますし、違法と知れば、契約解除をチラつかせることも、運輸局や警察にチクることもできますし、強い立場ですからイケイケドンドンな社員さんです。

話はそれますが、私が小学校の頃のイジメっこの話。イジメっこが、卒業を目前にクラス全員から総スカンの無視をされて、いじめられっ子達の逆襲にあいイジメっこが立場逆転いじめられっ子になったのです。

彼女の味方になる人は誰一人いません。なぜか、それは彼女がイジメていたのはクラス全員だったから。ターゲットを変えつつ日替わりで誰かをイジメていたのです。私がイジメられたのは忘れもしない日光へ修学旅行中のことでした。

誰となく言い始めた「彼女(イジメっこ)のこと、どう思ってるの?」という疑問に、恐る恐る、「嫌い」「私も」と同調する子が増えて仕返しすることがクラスの総意になった、そんな感じでした。苦汁を飲まされていた分、箍が外れたら怖いものです。自分もイジメに加担してしまったので後悔は多少ありますが、身から出た錆だ、と思う気持ちもありました。彼女は自分が無視されることで、イジメられる側の気持ちや無視される辛さを思い知ったことでしょう。

結局無視は卒業式当日まで続きました。あの頃の私たちは細やかな復讐のつもりだったのですが、彼女からしたらトラウマになったことでしょう。自分がしてきたことが自分に返ってくる、まさにブーメラン。自業自得なのでしょうけど、白ナンバーは今そんな感じになっているのだと思います。

数日間、社員さんと同行研修していた新人さんですが、とうとう配送業務研修になったようで、社員さんの指示で新人さんの車に夫が同乗することになったそうです。自分の立ち位置を夫に奪われた白ナンバーは不満爆発です。夫が離れた瞬間に新人さんのところに来て「配達伝票見せて」と早速チェックが入ったそうです。

どんだけ気になるんだ、って感じ。自分が関われないことに危機感を抱いたのか、例のごとく余計な世話焼きが始まったようです。新人さん笑いながら夫に報告してきたそうです。

「早速伝票見せろって言われましたよ。聞いていた通りっすね~。一人(夫)だけラクしてる人いるから気をつけな、って言われましたけど配達件数同じっすよね~、ハイエースと軽で同じ件数ってそもそもが変な話っすよね~、毎回これ(伝票チェック)やられたら確かにウザいっすね~」みたいな軽いノリ。

さすがゆとり世代。それにしても、どんだけ夫を陥れたいのだ、って感じで呆れてしまいます。何が何でも夫を悪者にしたいらしい。夫は、さもありなん、な感じ。伝票だけじゃないから、荷物も勝手に積み込まれるし、車にも乗りこんでくるかもね。そのうちぐちゃぐちゃにされるよ。と言ったら新人さんは笑っていたそうです。

毎回新人さんが入ってくると同じ事の繰り返し。新人さんを自分の子分にしたい白ナンバーは必死に新人さんのお世話をするそうです。まずは差し入れや軍手、文房具などのプレゼント攻撃。その後は配達伝票をチェックして自分が組んだ配送ルートを滅茶苦茶にし、挙句、検品した商品を勝手に車に積み込み。

自分で積み込まないから配達ミスが起きるし、自分で決めた配達ルートをナビをセットした後に伝票の順番を勝手に組み替えられパニック。結局、積み込みにも配達にも時間がかかってしまうのです。とにかく新人が入ってくると自分が干渉せずにいられない、自分が支配したいのです。まるで過干渉の親です。

徐々に仕事に慣れてきて自分の思い通りにならくなると苛めて辞めさせるパターンでいままでマウントを取ってきた人なのです。だから新人が長続きしない。慣れたころに嫌になって辞めてしまう。新人が辞めていく原因はすべて白ナンバーにあるのに、会社はそれを承知でいままで放置してきたのです。

余計なお世話、そう言えないのが新人さんの辛いところだと思います。今回の新人さんはどうでしょうか。うまくスルーできるでしょうか。

なぜそんな違法白ナンバーを野放しで放置しているのか?それは会社にとって便利な存在だから。大量の荷物や軽貨物では運べない大きめの荷物も、白ナンバーハイエースなら詰めるし、配送以外でも大量に搬入する力仕事や時間外の早朝の仕事も請け負うそうなので、運輸業、というより、何でも屋、みたいな感じだそうです。

でも荷物を運んでお金を貰っているのですから、やっぱり違法は違法だと思うのですが、それとも商品搬入作業がメイン契約で配達はあくまで搬入に関わるサブ業務の一環だから、という逃げ道なのかも知れません。それでもかなりグレーです。

会社として、いいように便利に使える存在、として白ナンバーは違法だと分かっていながら使っている、そんな感じだそうです。まあ、違法と分かっていても罰せられるのは白ナンバー側で荷主ではないので、その点は通報されたとしても会社側では”便利に使える存在”を失うだけで、痛くも痒くもない、ということなのでしょう。

夫が入った時も白ナンバーは、"自分がいないと"、的なマウントを取っていたようですが、当然夫はガン無視。白ナンバーにとって、夫のような存在は初めてだったのでしょう。それから夫苛めが始まったのです。とにかく自分の思い通りにならない夫の存在が疎ましくて排除したくてたまらない白ナンバーは、難癖をつけてくるようになったのです。

新人さんは嫌になって辞めていきますが夫はそうではありません。配送のプロとして正当な理由で白ナンバーを黙らせました。仕事は早くて正確。周囲の目も徐々に変わったようです。所詮素人の白ナンバー、どう頑張ったところで夫に敵うわけがありません。白ナンバーと違い、言葉ではなく行動で回りを納得させることができるのが夫の強み。社員さんもいつしか白ナンバーではなく夫を頼るようになり、現在に至る、みたいな…。論より証拠、なのです。

会社と白ナンバーとは親の代から30年以上の付き合いだそうで、ここから脱却するのは難しいのかな…。白ナンバーだし契約切られたら他では雇われないから気の毒、とか、長い付き合いにありがちな、同情的な感情があるのかも知れません。

白ナンバー、今の会社以外で仕事経験皆無だそうで、契約を切られたらその後仕事に就くのはかなり困難になるでしょう。運送会社に転職しても大型免許があるわけでもないから、そうなると企業のルートドライバーくらい?ということで可能性として残るのは、会社で社員として雇用するということになると思います。

それはそれで、社員になった白ナンバーから指示される立場になる委託業者の夫は確実に辞めるだろうな。そこまでして白ナンバーを重宝する理由が理解できません。

夫も覚悟を決めて会社側に直接契約を直談判したようですし今後どうなるか?見守りたいと思います。切るか切られるか、どっちに転ぶにしろ、現状をだらだら続けてもいいことないので、ここら辺で会社側にも便利屋の白ナンバーを取るのか夫を取るのかハッキリ態度を示してもらいたいものです。

これまで配送に関わった社員が白ナンバーに苛められて辞めていることを考えると、夫が切られる可能性も十分あるとは思いますけど、それはそれで仕方のないこと。私から言わせれば違法白ナンバーを重宝して使うような会社で働く価値なし、って感じです。

夫は運行管理も車両整備資格も、大型二種免許も持っています。どうにでもなるし、どんなところでもやっていけるので、そこが白ナンバーとの大きな違いです。会社がもし「白ナンバーと違い、他でもやっていける人だから」という理由で夫との契約を切るようでしたら会社の成長はないような気がします。

仕事の出来不出来とは関係なく、古い付き合いや長い付き合い等の"情"を優先させる感じは、日本的な美徳なのかも知れません。知らんけど。どうでもいいや。なるようになる。なったらなったで考えよう。

白ナンバーの面白いエピソードも聞きました。冬に社員同士でスノボへ行く話をしていたら、白ナンバーが「俺はやらないけど、奥さんがやるから一緒に連れてって」と社員同士で行くスノボ旅行に夫婦で混じって参加したらしいです。自分はやらないけど奥さんがやるから…って、不思議な夫婦。それくらい家族ぐるみの親しいお付き合いなのかも知れませんね。知らんけど。

人を陥れ権力者に諂うことが得意な白ナンバーの逆襲があるかも知れません。そうなったら戦うなんて馬鹿らしいことしません。撤退確定です。

お読みいただきありがとうございました。