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ドラマを見て正義について考える話

罠の戦争最終話視聴しました。闇落ちした鷲津さんがどうなるか?見事に元の正義感の強い鷲津さんに戻って安心しました。良かった。まあ、ダークな鷲津さんもそれなりに良かったですけど。草薙さんの演技には感心します。アンチジャニーズですが風間俊介さんと、退所組では草薙さんと山ピーの三人は好きです。

正義の人がダークサイドに落ちるのがいかに簡単か。そもそも鷲津さんが議員になった理由が権力に抗い息子を突き落とした犯人を見つけるため、だったから動機が不純だったのですね。息子の事件が解決して目的を達すると議員として何をすべきかを見失ってしまった。権力を持ち感謝されることの快感を知り闇落ち。友人の鷹野さんまで信じられなくなる疑心暗鬼ぶり。優しい顔の草薙さんが豹変する。目つきが怖い、権力に取り憑かれた顔。大した役者さんです。

鷲津さんと違い、妻の可南子さんは鴨井大臣との出会いでやりたいことを見つけた。友人を救えなかった過去にあった苦い想い。議員になって法を変える。法を変えるには国政の議員になるしかない。鷲津さんとは議員を目指す目的が違いました。そんな可南子や息子の想いに我に返る草薙さんの演技がまた素晴らしい。

鷲津さんは権力を手にした途端に権力の虜になってしまうけど、そこから元の正義の人に戻れたのは、妻と子供のおかげ。やっぱり家族の力って強いのね、と実感。そして正義を取り戻した鷲津さんは全てを清算し妻と別れ、議員となった元妻を支えるために秘書に戻る。「カッコ悪い」と愛想をつかれ離れていった息子にも、胸を張って”正義感の強い憧れの父親”に戻ることができました。とても良い結末だったと思います。

ダークサイドに落ちた人が正義感を取り戻せるか否か、そんなことを考えさせられるドラマでした。以前ネトフリ版デアデビルを見た時も同じようなことを考えていました。新作MCUデアデビル・ボーンアゲイン。ダーク色が強めだったネトフリ版よりかなり陽気で楽しい感じのデアデビルになりそうな予感がします。そんな話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

正義に見ざめた鷲津さんが行動を起こした時のセリフ

「秩序が壊れる?国が乱れる?ガス抜きのためにまた総理を変えなければならない?何が秩序だ、この程度で壊れるものなら壊れればいい、古いものが無くなったら新しい芽が出る、俺たちが見たことのないような新しい何かが。不正を隠蔽してまで守らなければいけない?そんな政治なんて壊れちまえばいいんだよぉぉー!」その通り。よく言った。

「花が咲いて枯れた後どうなるか、古い竹藪がなくなって日当たりが良くなったその土地に新しい竹が芽を出して再生していく、より強い新しいものに」

正義の政治家鴨井大臣は辞職したけど、この先もずっと可南子さんを支えていくと思われるし、蛍原さんは可南子さんの秘書、貝沼さんはチャラいままだけど、正義の人鷹野さんの秘書に抜擢されるし、眞人も可南子さんの秘書として戻ってきたし、経験も人脈も豊富な鷲津さんも秘書として戻ってきてハッピーエンド。めでたしめでたし。

と思ったら最後に「そう簡単に秩序は壊せない」と古狸が登場。一徳さん演じる鶴巻の憎たらしい顔。反社との繋がりを暴露された竜崎総理失脚後、後釜についた鶴巻さんの傀儡総理と、正義の人鷹野さんの戦いはまだまだ続きそうですね。鷹野さんと熊谷記者を主役にしたスピンオフに期待。腐った政治家撲滅への新たな話が見たいです。

正義とは、道理に適った正しいこと全般。正義とは、悩ましいもの。ゲットレディ最終話で沢村さん演じる副総監とジョーカーの交渉も見ものでした。警察の正義を貫けば少女は救えない、ギリギリの選択。警察官としての正義と人間としての正義。全体的に陳腐な出来栄えのドラマでしたが、最終話だけは良かったかな。終わりよければすべて良し。

正義を問う、と言えば公開中の映画ロストケア。松山ケンイチさんと長澤まさみさんダブル主演の社会派ドラマです。老老介護をする両親がいるので辛すぎて今は見れません。正義について、介護について、安楽死について、法改正について、孤独死について、生活保護について、色々考えてしまいそうな、問題提起型の骨太な映画なのかな、って思います。知らんけど。原作小説、読んでみようかな…。

冬ドラマが終わり春の番組編成で特番ばかり。テレ東の月曜プレミアム単発ドラマ、上川隆也さん主演バンカケは期待外れでした。絶対続編作る気満々だよね、という感じの中途半端な終わり方。連続ドラマのシリーズ化を目論んでいるのかも知れません。

テレ朝で放送した、謎解き伝説のミステリー”家康にまつわる15の謎”がとても興味深く面白かったです。番組を見たら俄然大河ドラマ、”どうする家康”に興味がわいてきました。今までは松潤の家康がミスキャストに思えて、つまらないな、とながら見していましたが、これからは少し真剣に違う角度から見てみようと思います。

松潤は好きになれないけど、番組を見て感じた家康像は、ドラマの中の松潤イメージそのもの、のような気がしてきました。とりあえず、築山殿と信康の最後がどう描かれるか?あとは関ヶ原の前哨戦、音尾さんが演じる鳥居元忠の最後、伏見城の戦いも気になるところです。

番組に出演していた徳川19代当主の家広さんが殿様に見えてきました。家康さんにとって織田信長は反面教師だったのでしょう。家広さんの「(家康は信長が)嫌いだったと思います」には笑いました。

260年もの間、平和な世を維持した江戸幕府は世界的に見ても稀なことなのだと知りました。暴力ではなく知力によって出世する。価値観の大転換。戦国時代を終わらせて平和な時代を作り上げ日本の礎を築いた戦いが嫌いな温和な家康さん、見直しました。

戦いから生まれるものは何もない。戦わないことが私のモットー。せっかく人間に生まれたのだから対話しようよ、って感じです。石子と羽男の8話”ウェブサイト情報削除請求”。裁判では負けても結果で勝つ。負けて勝つ。ドラマで学べる事たくさんあります。だから最近のドラマって見ごたえあるし病みつきになります。春ドラマが楽しみです。

お読みいただきありがとうございました。