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ドラマのセリフに心癒される話

今日から3月。今季冬ドラマも終盤に入りました。今回は全然ハマるのがなくて、というより、夫が選ぶドラマが私にハマらないだけで、私一人で見ているドラマは当たり。夫とはドラマの趣向がまったく合いません。そんな話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

私が今季ドハマリしているのは、大奥と星降る…、両方とも火曜日放送のドラマです。そして今日は水曜日。夫が出勤してから速攻で録画したドラマを見ます。最近は水曜日がとても待ち遠しいです。

大奥も星降るも、夫とは一緒には見ずらいドラマ。一人で見る方が適したドラマ、とも言えると思います。映画でもドラマでもそうですけど、誰かと一緒に見るより一人で見たいものや、映画館の大きなスクリーンで見たいものと、ミニシアター系の小さな映画館で見たいもの、作品によって違います。

私個人的には映画は基本一人で見たい派です。映画に限らずですけど、1人でいることが結構好きで、1人の時間が私にとってはとても重要に感じます。一人旅、1人映画館、1人で食事、1人ドライブ、独身が長かったこともありますが、1人でいることが普通のことで”寂しい”という感情があまりないのです。

協調性がないことや、誰かに合わせたりすることが苦手、自分の快適さを求めると一人がいいという結論に達してしまうのです。週末に楽しみに飲むビール、飲み方がえげつなくて一緒に飲みたくない、と夫に言われました。飲み方にケチをつけられると、”好きに飲ませろ”、と思ってしまう。

独りでいる快適さを捨ててでも一緒になりたい、と思うくらい好きになった人と結婚できたのですから、贅沢なことは言ってられません。それでも独りが心地いい、ずっと一緒にいると息が詰まる、1人になりたい、自由でいたい、と感じてしまうのは人間として何かが欠落しているのでしょうか…。

大奥で、お暇する藤波さんに諭された吉宗さんが、”私には人間が理解できない、血が通わない欠陥人間だ”と落ち込みますが、”欠陥のない人間なんておりましょうか…私は種なしです”、と励ます杉下に癒されていました。そしてそんな私も杉下を演じる風間さんに癒されました。吉宗編では杉下が吉宗のよき相談相手ソウルメイトになるのでしょうか。それより村瀬は誰に殺されたのかが気になります。もしや久通か?

完璧な人間なんていない(と、思いたいけど実際に才色兼備な人は存在する)爽やかな気分になった後に”星降る…”を見たら結構内容が重くてズシンと来ました。ムロさん(が演じている人)のような人、世の中いっぱいいるのだろうな。自分の不幸を全部誰かのせいにしちゃう人。

おディーン様が演じている佐々木先生とムロさんは対極なんだろうな。軽い恋愛ドラマようで重くて深い心に突き刺さるセリフがいっぱいあるドラマです。初回で脱落した方が多いみたいで少し残念です。私的には今季ナンバーワンです。

自分を不幸に追いやった人が幸せになることを許せない人。自分がこうなったのはアイツのせい、そうやって逆恨みをした結果、相手を攻撃するという強硬な手段に出てしまうのでしょう。恨む相手が自分と同じくらい不幸ならまだしも、幸せそうな充実した笑顔を見たら壊してやろう、と思うのはある程度仕方ない。

俺がこんなに不幸なのにオマエだけ幸せになってるんじゃねーよ!俺も不幸、お前も不幸、それでイーブンな。お前だけ幸せになるなんて許せない。それが、ムロさん(が演じる役)の魂の叫び「おかしいだろ!」に集約されているのだと思います。

”星降る”の場合、医者として最善をつくした鈴先生に何の非もないので完璧にムロさんの逆恨みなんだろうけど、不幸が続くと誰かのせいにしたくなるのが人間の悲しいさがなのだろう。

ちょうど今レ・ミゼラブルの、フォンティーヌとマドレーヌ市長(ジャン・バルジャン)が出会うシーンを読んでいるのですが、ドラマの中のムロさんと本の中のフォンティーヌが重なってしまい辛くなってしまいます。

フォンティーヌはコゼットを卑しい小悪党テナルディエ夫妻に預け工場で働きながら仕送りを続けますが、工場をクビになり稼ぎがなくなると髪や歯を売り、最後は娼婦になり果てて通行人と揉め事を起こしジャベール警部に捕まって投獄されてしまいます。

自分をここまで追い詰めたのはマドレーヌ市長が工場をクビにしたからだ、と逆恨み。実はマドレーヌ市長は工場を経営しているだけでフォンティーヌのクビには一切関わっていないのですけど、それでもフォンティーからしたら、恨むのはマドレーヌ市長しかないわけです。

環境が人を作る、境遇が人を変える、卑しくもなり、優しくもなれる、ジャン・バルジャンは貧しさでパンを盗んだだけですが、脱獄を繰り返すことによって極悪人の烙印をおされ、誰にも受け入れられず人間不信に陥り生きるために罪を重ねますが、ミリエル神父に出会い慈しみを受けたことで改心しました。

フォンティーヌは連続する不幸に市長を逆恨み。星降るのムロさんと同じ状況です。フォンティーヌは恨んでいたマドレーヌ市長に救われることになります。だから、ムロさんも恨んでいた鈴先生に救われるのではないかな?って感じます。

連続した不幸に見舞われると誰かのせいにしたくなるのは分かるような気もするのですが、やっぱりそこに救いがあるかどうか?でその後の人生が変わってくるのだと思います。人の不幸は誰にも守られない助けてもらえない孤独によってもたらされるものだと私は思います。不幸なのは自分だけじゃないと知れば人生変わる。考え方次第。みんなに守られている鈴先生を妬んでいるだけなのかも、そうだよね、ムロさん。

”俺が聞こえないのは見ればわかる、みんな理解しようと思ってくれてラッキー、目で見て分からないものを抱えて生きている人の方が俺よりずっと大変。元気そうに見えてもみんな色々抱えて生きている。俺が特別なわけじゃない。世の中の人は耳が聞こえないからかわいそうだとか、医者だから金持ちで幸せとか簡単に決めつけ過ぎ。だからそんな奴らの言葉に傷つく必要ない”(by一星)

一星君と佐々木先生が鈴先生を守るように、病院の仲間や職場の仲間が助け合うように、ムロさんにもそういった親しい人達や仲間のサポートがあれば違うのだろうな…。最後の花火のシーンで鈴先生が想った”あの人がここにいたら良かったのかな”という言葉。来週どうなるのか?ムロさんの子供がかわいそう。(と決めつけてしまうことがダメ、と一星君に叱られそうです)

”傷ついたすべての人に幸せの星が降りますように…”予告だけで泣きそうです。

ムロさんと鈴先生、すべての人が抱える傷が癒されることを願わずにいられません。佐々木先生、春、北斗さん、桜ちゃん、チャーリー、もちろん一星も、みんな幸せになって欲しいです。天然な佐々木先生と一途な一星君に毎回心癒されています。

一週間がこんなに待ち遠しいのは”最愛”以来です。最愛も吉高さんが主演でした。来年は大河だし吉高さん大忙しです。今期の大河がイマイチ私にはしっくりハマらないので、気持ちは来年の大河”光る君へ”にシフトしています。私の場合、ドラマはキャスト次第なのです。柄本さんに井浦さん、大石さんの脚本、期待しかありません。大奥も星降るも心に刺さるセリフがたくさんあります。そんな話は別記事で

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冬ドラマが終盤にさしかかると春ドラマの情報がチラホラ出てきます。私が興味あるのは、滝藤さんと尾野真千子さん主演のNHK BSプレミアム”グレースの履歴”と福山さんと洋ちゃんの日曜劇場くらいかな…。私は興味ないけですけど夫はキムタクの”教場”チョイスだと思います。野木亜希子さんオリジナル脚本の”フェンス”を見たいけどWOWOWだし。唐沢さんの”フィクサー”もWOWOWなので残念ながら見れません。見たきゃ契約しろって、話ですね。

ドラマでこれだけ盛り上がれる自分って幸せです。春の陽気のせいでしょうか。暖かくて桜が一気に咲きそうな勢いです。

お読みいただきありがとうございました。