ストレスフリーを目指すブログ

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人間は色々経験して成長する話

7月からディズニープラスを契約してディズニー映画を見漁っています。本来の入会目的はマーベル作品でしたが、子供向けのディズニー作品にどっぷり浸かってしまいました。ディズニープラスの回し者ではありませんが月額1000円でお釣りがきてディズニー・ピクサー・マーベル作品見放題。いい時代になりました。

時代、と言えば今盛んに氷河期時代が取り沙汰されていますね。政府に切り捨てられた世代だそうです。今回初めて【棄民】という言葉を知りました。50才になって初めて知る言葉です。今までどれだけ勉強してこなかったかが露呈してしまいますね。

私の就職活動はバブルが弾けたその年1991年でした。私の就職もかなり厳しい状況でしたが、私は正社員で採用されたのでギリギリセーフだったのでしょう。一つ下の年代から本格的に厳しい就職戦線になっていったと思います。

一歳年下の夫は高校卒業時まだバブル好景気だったので大学には行かずに就職したらしいです。でもバブル終焉とともに会社は倒産、私の場合は上司との衝突があり3年で退職、東京での生活は楽しかったですが、安い賃金では限界で田舎に戻り知人のコネ(紹介)で仕事に就いてからは正社員ではなくずっと契約社員でした。正社員登用制度も利用しようと思えばできましたが希望しませんでした。

本音を言えば他の社員とやっている仕事は同じなのにボーナス無いし退職金ないし、金額的には確かにデメリットかなとは思いましたけど、契約社員だからやらなくていいことや責任逃れできたことも多くありました。その点では給料に差が出て仕方ないことでイーブンなのかな、と個人的には思っていました。

それに初めて就職した会社でもらったボーナスや退職金額の少なさに愕然として、勤続年数がたかだか3年なので仕方のないことですが、これっぽっちの退職金の為に会社のために身を粉にして働く気になれませんでした。定年まで同じ会社にいることが想像できなかったことが正社員になるメリットを感じなかった理由でもあります。

正社員として就職したくても叶わなかった世代。派遣か契約で頑張るも正社員登用制度のせいで契約を打ち切られる。そんな就職氷河期世代の私たちですが、それでも今の若者よりは恵まれているのかも知れないと思えます。特に高校3年間はバブル景気に沸いた時代。音楽フェス、コンサートに明け暮れた青春の三年間でした。

中古ビデオデッキを入手してから夫がALFEEの伝説のオールナイトコンサートのビデオを見せてくれました。30年ぶりに見るよ、と夫。それだけでもデッキを買った価値はありそうです。ビデオデッキを格安で入手したときの話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

コンサートは1987年だそうで。高見沢さんの肩パットが異常に張った衣装が時代を感じます。私16才、夫15才、青春ど真ん中です。バブル全盛期、高校生だった当時、私も親友とコンサートに行きまくっていました。バイトとフェスに明け暮れた高校三年間と言っても過言ではありません。勉強はまったくしていなかったので当然大学受験も失敗。

大学合格していたらまた違う人生になっていたのだろうな、と思うと不思議な気持ちになります。人生の転機って面白いですね。高校で親友と出会わず音楽にもハマることがなければもしかしたら勉強を頑張っていたかも?いやいや、そんなことは関係ない。とにかく、勉強嫌いは小学生のころから徹底していましたから。

青春時代がまるまるコロナに当たってしまった世代こそ私から言わせると悲劇です。青春を丸ごと全部奪われたのですから同情してしまいます。10代で失う三年間と40代で失う三年間の重みは全然違うと思います。十代って人生の中で本当に一瞬だし特別なものだと思います。私にとっての十代の思い出は何物にも代えがたいものです。

今の若者たちは失われた時代に生まれて好景気を知らない。今の生活が普通。だから、今の政府にも不満はないし自民党の支持者が多いことにも頷けます。彼らにとって”生きにくい世界”が最早スタンダードになっているのでしょう。だから危機感もないのだと思います。

好景気を知らないと言うことはある意味現在のどん底状態でも幸せを感じられる点では幸せでもあるけど、現状で満足していると自分が中年になる頃かなり苦しい世の中になるだろうことが予測しずらい、と言うか、何と表現していいかわからないですけど、成長するにつれ、考え方も感じ方も変わってくるのが人間だと思うので、いつか後悔する時が来るのではないかな…。

20代の頃は自分のことで精一杯で将来のことなんて考えずに今が楽しければそれでよし、という考え方でした。勿論政治など興味はないし、選挙も行っていませんでした。私ごとき投票したって何も変わらない、世の若者が言う同じ理由です。実際、20代は仕事にプライベートに忙しく、と言うか忙しくして考えないようにしていた、と言う方が正解かも知れませんが、とにかくガムシャラに生きていました。

30代になり、結婚の夢破れ第二のキャリア添乗員としてバリバリ働いて一人で生きると決め、将来の自分について真剣に考え始めました。政治についても興味を持つようになって、選挙にも行くようになりました。諦めていた結婚が叶い幸せいっぱい夢いっぱい、でも子供には恵まれず不妊治療も経験しました。

東日本大震災に見舞われたり、青春を共にした親友を失ったり兄が交通事故で亡くなったり、なんやかんや激動の40代も一気に過ぎ去りもうあっという間に50代です。時の過ぎ去る速さにビックリです。これからの50代、どういう時代になるのか?あの懐かしい昭和時代、”80年代の古き良きいい時代”を知っている私たち世代だからこそ、あの頃に戻りたいと思うのではないでしょうか?

今は何もかも贅沢になりすぎて、若い世代は生まれながらにすべてを手にしているから何も不自由を感じないしそれが当たり前。その世代の人たちが成長するにしたがって、どのように変わっていくのか?変わらないのか?

年齢を重ねるにつれ環境も考え方も変わるのは当然です。むしろ変わらないでいるほうが異常だと私は思います。それこそ、大人になれない成長を拒んだピーターパンです。気持ちがいつまでも少年の心を持っていることは構わないと思うのですが、永遠に子供でいられたら困ります。

20代の頃、私は相当尖っていてオラオラしてましたよ。今でもその名残で車のシートを倒して片肘ついて運転してしまうので、夫に注意されます。タクシー煽って追突事故起こしたこともありますし、よくトロトロ走っている車にはパッシングをしたり、今から考えると恐ろしいこと、沢山やっていました。若気の至りというヤツです。

煙草もガンガン吸ってましたしね。初めて働いた職場がほぼ全員喫煙者でワンカートン机に常備していたくらいのチェーンスモーカーでした。一日一箱は吸ってました。今では想像できませんが新幹線でも飛行機でも煙草を吸えた時代だったのです。

考え方も若い頃と大分変化しました。若い頃は何にでも嚙みついて反抗して迷惑かけっぱなし。それがカッコいいと思っていましたし、悪いことだとも思っていませんでした。人って成長するのです。

親に対する感謝の想い。これも若い頃にはあまり感じていませんでした。今この年齢になって子供を育てることの大変さ(いないけど)や仕事をしてお金を稼ぐことの大変さ家族を養う事の大変さに気付いたからこそ感じるものだと思います。

若い時に色々経験することは良い事です。若いからできること、今しか出来ないこと、やるのとやらないのでは中年になって大きな差になると思います。

バカな事いっぱいやったし失敗もいっぱいしたからこそ今がある。よくやったよな、今同じことをやれるか?と言われたら絶対無理。後悔しないよう、その時を精一杯がむしゃらに生きること。それが人間を成長させることだと私は思います。

お読みいただきありがとうございました。