猛暑でも朝晩は涼しい海風が吹くので比較的過ごしやすいところに住んでいる私は日中でもエアコンを稼働することなく2階の窓を全開にして団扇で扇ぎながら過ごしています。
1階の窓は防犯上開けっ放しには出来ません。田舎と言えども危機管理は必要です。午前中はブログを書いたり家事をしながらダラダラ過ごし、午後はアイスノンを抱えてベットに横になりジ~っと佇んで映画やドラマを見ています。段々眠くなって転た寝、気づくと2~3時間があっという間です。
夕方からのっそり起きて行動開始です。夫が気にしている鳥の糞をチェックしに外へ出ます。玄関前ポーチ、車、外構フェンスに落ちていた糞を水圧で流します。車によくある茶色の糞は放置しておくと痕が残るので定期的に確認するよう夫からの指示です。燕の巣作りが最盛期なので糞が多くて堪りません。窓にもべったり糞がついていました。
動きは極力ゆっくり、ナマケモノのように。それでも外に出れば夕方と言えども汗があふれ出ます。汗をかいたついでにそのまま庭の雑草取りと植木の水やり。外作業が終わると夕食の下ごしらえをし、シャワーを浴びて一息つくと夫が帰宅します。私の一日はこんな感じです。
夫が指摘するように、確かに一日何もしていない。パートの事務仕事が週2日それも1~2時間勤務になったのは昨年の今頃だったので、こんな生活が1年になろうとしています。私的には毎週実家に通っているし、平日の5日間のうち完全フリーは週2日。なんやかんやで結構忙しくしているつもりなのですが夫は不満そうです。私にもっと稼いでほしいみたいです。
そんなに稼いでお金貯めて何か目的があるのか?と思いきやそうではなくて、ただただ老後が不安なようです。メディアが騒ぎ立てる老後2000万円問題が気になるようです。
コロナ禍になる前は、添乗員としての稼ぎがまるまる貯蓄できていたわけで、それが無くなったことで不安でしかたないようです。夫は老後の施設入居費用を心配しているようです。随分先の話を…。と思ってしまいます。
根本的に夫と決定的に違うことは、将来に関する考え方です。”性格の違い”なのでしょう。性客真逆な似た者夫婦の話は別記事で
私は”今”を大事にするタイプ。先のことなんて分からない。明日生きている保障なんてないから、今を大事にする。快適に過ごすための設備投資や必要物資は調達したいし、何が起こるか分からないから万が一に備えて保険に加入したり、いつ死んでも後悔のないように楽しめるうちに楽しみたいし余暇や趣味にお金を費やすことに抵抗はない。
夫は”将来”を見据えるタイプ。先を見越して準備する。先々不安だから今からできることを備える。無駄遣いはしない。起こる確率が極めてい低いものに対してお金を費やすことは無駄な事。だから火災保険に加入する時もかなり反対されました。夫にとって火災保険は無駄以外の何物でもなかったのです。その時の話は別記事で
ケチな人はお金が貯まっていくっていいますが、まさにそのタイプ。お金を使うことに抵抗すら感じます。ケチと節約について書いた話は別記事で
趣味やレジャーに費やすお金を”無駄遣い”と思うかどうか?トミカを買う、ビールを買う、お菓子を買う、旅行に行く、映画を見る、サブスクに費やす、生活必需品以外の物全てを”無駄遣い”だと思ってしまう夫と、それを”人生の生きる意味”だと思う私の根本的な違いがそこにはあるのだと思います。
そんなに貯め込んでどうする?と思いつつ、夫が抱えている将来への不安も理解できないわけではないので、節約生活には理解しているし”何もしないこと”が得意な私にとっては今の生活スタイルは今までで最高なわけで現状満足しています。
今を快適に楽しく過ごしたい私と、将来を憂いてお金を使いたくない夫。夫を納得させるために私は必ず年間の収支を夫に見せて現在の貯蓄総額を確認しています。それを基に翌年のレジャー費用と臨時費用などを算出しています。強制的に毎月iDeCoとNISAも積立していますし、私的には何ら不安はありません。
もしお金に余裕がないなら私だって生きるためにがむしゃらに働きます。今までだってそうでした。でも、生きるためのお金があって楽しむための余裕があって老後も心配ないのに、それ以上無理して働く必要ないでしょう?
今盛んに生涯現役って叫ばれていますが、私的には嫌だなって思っていて、その話も別記事で書きましたけど、生涯現役も二種類あると思うのです。引退したくても周囲から求められて辞められない場合と金銭的理由で現役で働かざるを得ない場合です。
世で言う生涯現役は後者が多いと思うのです。それって悲しいことですよね。生活に必要なお金を稼ぐためだけに一生を終える、って働きアリと一緒です。楽しむことができるのは人間の唯一の特権だと私は思うのです。だから生きるために働くのではなくて、楽しむために働く。そう思わないと辛くてやってられません。
辛いことも悲しいことも楽しいことがあるから乗り越えられる。乗り越えた先が闇なら誰も進みません。私は辛い20代を乗り越えたからこそ今があって充実した中年期を迎えているのだと自負しています。
辛い20代と言っても、今から思うと海外旅行もいっぱい行ったし楽しいことも沢山あったな、と思います。とにかく20代はがむしゃらに無我夢中で人生の意味も分からず必死に生きていました。今でも人生の意味など分かりませんが考えても仕方ない、生かされているから生きている。それだけの話。
誰の役にもたたない自分の存在意義とか生まれてきた意味とか無駄に考えて悩んでいました。20代ってそういう無駄なことを考える年頃なのかも知れません。色々経験して挫折して死にたくなって、でも死ぬ勇気はないし、自暴自棄になってアル中になりかけてどうしようもなくて海外に逃げた。消えたい、どうにでもなれ、私が居なくなったところで何も変わらない、そんな感情だったかも知れません。
心機一転、海外放浪の旅が私の転機になりました。環境を変えること。頭を空っぽにする、ボーっとする。自分の知らない世界に身を置く。若かったからできたこと。全部削ぎ落して真っ白の状態から始めた添乗員という仕事で夫と出会い、鬱病の兄との衝突があって家を出たおかげで夫との関係が深まり諦めていた結婚までできたのです。
不思議な縁です。何がきっかけになるか分かりません。添乗員なんて自分には一番不向きだと思っていた仕事が意外にも向いていたことにも驚きました。何が向いていて何が向いていないか?なんて、やってみないと分からないものです。
だんだん暑くなってきました。近くの中学校では体育の授業なのか拡声器の声が聞こえてきます。この炎天下で熱中症にならなければいいけど。暑さが体にこたえます。日中は省エネ行動でじっと動かずビデオを見たり本を読んだりしながら過ごし涼しくなってから行動するようにしています。
関東では夜も気温が下がらない熱帯夜のようで気の毒に思います。寒い時は厚着すれば何とか凌げますが暑いのは脱ぐにも限界がありますから適度にエアコンを使用するのは命を守るために必要な事だと思います。
今月も終わりです。もう今年も半分終わってしまいました。何もしていない割には時が過ぎ去るスピードの速さに驚きです。東北の夏は短くてあっという間に終わってしまいます。来月はキャンプに行く予定です。秋には乗り鉄旅も予定しています。栗や芋煮で秋の味覚を楽しんだら雪がチラつき始めあっという間にお正月です。
苦痛な時間はなかなか終わらないのに、今は楽しく生きているおかげか倍速で時が過ぎていきます。楽しい時間はあっという間に過ぎますね。
お読みいただきありがとうございました。