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ジワタネホ希望を持つことの大切さの話

日本公開が1995年、映画館で見た映画で衝撃を受けた作品として紹介していたうちの一つがショーシャンクの空にでした。この話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

途中あまりにも辛すぎて退出しようかと考えるほどでしたが最後まで見続けました。エンドロールが流れて映画館の照明が明るくなってもしばらく動けなかったような気がします。ぐったり疲れた、そんな感じでした。名作でしたが再度見たいとは思いませんでした。当時感じたことはティム演じるアンディが救われて良かった、という安堵感でした。

今回金曜ロードショーで録画したものを夫と見ました。割とストーリーは覚えていました。一週前の金ロー、ETに関しても小学生の頃伯父に連れられ従弟と一緒にリアルタイムで見ていたのですが、こっちはさっぱり覚えていませんでした。ETってこんな感動する映画だったのか…、改めて見るとETも名作ですね。異星人だろうが友達になれるのに、何故同じ人間同士殺し合うのか「と・も・だ・ち」みんな友達。子供でも分かるのに。

小学生だった当時、私がETに似ているということで散々苛められた辛い経験があったのでETは好きになれませんでしたが、今大人になって見るとなかなか愛嬌があって可愛いなと思いました。顔が平面なので”カニのつぶれた顔”など散々な言われようでした。

ショーシャンクを見たころは丁度挫折をしている真っ最中だったと思います。やっとの想いで就職した初めての会社を上司とのトラブルが原因で退職し東京から故郷に拠点を移したころだと思います。

なんでこんなに理不尽なことがあるのだろう、挫折を味わい苦悩し絶望をしている時期にファンであるティム・ロビンスの可愛いお顔に癒されたい、そんな不純な欲望だけで見に行った映画。癒されるどころか不幸すぎてどん底に突き落とされました。

27年ぶりのショーシャンクは夫との鑑賞でした。心が満たされているのか映画を見た感想は当時とは随分違うものでした。辛いのは同じですが初めて見たときのような衝撃はなく内容を知っているせいか冷静に見ることができました。

27年ぶりに見た映画の感想は、聖書を手にしたノートン所長がダークサイドに落ちていく狂気、権力を持つ人間が闇落ちた瞬間人格が崩壊する怖さを感じました。アンディを手元に置いておくために所長が起こした殺人、人間がやる一番愚かな所業です。

脱獄のトンネルを掘ることで正気を保っていた。絶対的服従の閉鎖的空間で行われた殺人。アンディを絶望させるには十分すぎる殺人でした。それでもアンディは希望を捨てなかった。そのアンディに危険だと忠告するレッド。長年の刑務所暮らしを快適に過ごしているレッドにとっては希望を持つことは死を意味することだったのだと思います。

頑張って生きるか、頑張ってに死ぬか。ショーシャンク刑務所はそういうギリギリの危うい世界なのだと思います。刑務所では生きられても現実社会では生きられない。刑務所が自分の快適な居場所。長年の刑務所生活が人をダメにしてしまう。

真面目で堅物だった優秀な銀行員が刑務所に入ってマネーロンダリングという不正を犯し悪になった皮肉。知識があったから優遇されてきたものの、有能さが仇となり精神崩壊まで穴倉で追い詰められ支配される。

今の世の中でもマウント支配から抜け出せずママ友に搾取される親とか、パートナーを暴力で支配して奴隷扱いする人とか、毒親だったり、悪質クレーマーだったり、甘い汁を一度経験してダークサイド落ちした人間の狂気は尋常ではありません。骨の髄まで吸い尽くす寄生虫みたいです。

特権を得た人がいつまでもその特権を行使し続けたり、権力や特権を持つことは人を狂わせ堕落させます。なぜ人は権力を持つと闇落ちするのでしょう。権力者がその権力を振りかざし弱いものを支配する、そういった事件が多すぎると思います。権力を持ちすぎると碌なことがない。独裁者が最たるものです。

東日本大震災福島原発事故についても、いつまでゴネるつもりなのかと思ってしまいます。充分な保障は貰っているはず。ゴネ得。いつまでも被害者面して賠償金を貰い続けている震災バブルと呼ばれる人たち。利権に群がるハイエナと一緒です。

人間の枠からはみ出てる連中、レッドは刑務所のレイプ魔達をそう表現しました。残念ながら自分の欲望のまま力ずくでモノにする、そういう人間がいます。残念でなりません。そいった人間が成敗されますように。そう願ってそれが実現された映画、ショーシャンクの空にはそういう因果応報映画だと今回見て感じました。

それでも犠牲者はいるので辛いですが物語上必要だったのでしょう。理不尽な殺人は物語に付き物です。それがチンピラのトミー。子供のために生まれ変わろうと勉強するトミーに指導をすることで喜びを感じ若者の更生が生きる目標にもなった。そのトミーが殺された。それも、殺された理由が自分にあるという現実。

そしてその真犯人が平然と反省もせず生き続けているという現実も。

無実の罪で19年。1ヵ月の懲罰房。更には脅し。所長には利用され支配されたがレッドを始め仲間に恵まれたアンディ。自分は不運だった。嵐がこんなに長いと思わなかった。頑張って生きるか死ぬか。トミーの死がアンディの覚悟になった。

ほぼ一生刑務所で過ごした施設慣れしたレッド。アンディの脱獄後、仮釈放でブルックスと同じ末路を辿るかと思われたレッドですが、アンディとの約束を胸に生きる希望を見出す。安定した場所(刑務所)には戻らない。アンディに会いたい。アンディとの出会いがレッドの運命を変えたのです。終身刑で40年、取り返しのつかない罪を犯したことに今更ながら後悔する。希望はいいものだ。決して滅びない。

罪は十分償った。2人が余生を静かに過ごす場所。

ジワタネホ

感動的なラスト。良い映画でした。当時は辛すぎて苦しくて途中挫折しそうになった2度と見たくないと思った衝撃的な映画でしたが、今回円盤に録画して私のコレクションに加わりました。何度でも見たい感動の映画に追加です。私を幸せにするリピートしている映画は別記事で

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見る年齢やその時の環境や精神状態によって映画の感想や印象は随分変るようです。ショーシャンクの空には希望を持つことの大切さを教えてくれる映画です。

主の裁きは下る、いずれ間もなく

His judgment cometh and that right soon…. 

所長の隠し金庫に飾られていた額に掲げられた聖書の言葉が全てです。肝に銘じ正直に真面目に生きようと思います。

期待できない政府。こんな日本だけど安心して暮らせる場所。幸せに暮らせていることが当たり前だと慣れてしまっているけど、この状況が永遠に続くとは限りません。この先どんな世の中になっていくのか不安でなりません。とにかく今はこれ以上経済が悪化しないよう静かに見守るだけです。

生きずらい世の中だけど、みんなが仲良く平和に暮らせる日がくるように希望を持とうと思います。

お読みいただきありがとうございました。