ストレスフリーを目指すブログ

穏やかに健やかに暮らしたい

向いている仕事と聞き流す能力の話

f:id:u-tantantan:20220418085252j:plain

昨日は満開になった桜を見に行きました。桜を見に行くときは駐車場が満車になる前に到着できるように早起きして行くようにしています。現地には遅くても9時前に着かないと駐車場渋滞に巻き込まれます。散策路も朝の時間帯は混雑なくゆったり歩けます。2時間ほど満開の桜を満喫した後は季節限定桜アイスクリームを食べ渋滞する車を横目に退散です。早起きは三文の徳です。

4月はフレッシュな新人さんがデビューする季節。私はこの季節が一番好きだ。ケンタッキーでの注文で、新人さんがベテランさんに教えられながら接客している様子を見て心の中で「頑張れ」と声をかける。初々しさがいい。時間が多少かかっても確認を怠らず緊張しながらも笑顔がとても可愛い女の子でした。もしかしたらアルバイトデビューかも知れないと思いました。一生懸命さが伝わってとても気持ちのいい接客でした。私は新人さんに当たると嬉しい気持ちになります。

添乗員だったころ、新人がデビューする一回目の仕事に同行することがあった。私がデビューした時は一発目から1人デビューでしたが、いつからか見習添乗員制度が始まっていたらしい。アサイナー(仕事を振分ける人)は私が指導に不向きなことを見抜いていて見習を付けることは稀でしたが、どうしても人が足りないときに見習が付くことが数回ありましたが、監督指導することがとっても苦手でした。

私が新人さんにいつも言う事がある。失敗して当たり前、仕事ができなくて当たり前、仕事が遅くて当たり前。それをフォローするのは、フレッシュさと一生懸命さと誠実さ。ベテランにはないその三つを頑張れば、少しくらいミスをしてもお客様は寛容に見てくれる。丁寧にやることを心がけること、フレッシュさが新人の一番の特権です。

添乗員という仕事を始める前は10年間旅行会社で事務職をしていました。添乗員さんと打ち合わせをする立場にいたので添乗員の仕事の過酷さを知っていたから自分には絶対無理な仕事だと思っていました。自分には向いてないと思っていたし、そもそも仕事自体結婚までの腰かけだと思っていたのです。

でも結婚の夢破れ、キャリアウーマンになる気概も能力も無し。やりたいことも見つからず、ただただ日本にいたくなかったという理由だけで海外へ。先のことなど何も考えていなかった。その時の話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

帰国後、何をしようか?と思った時に目に入った添乗員募集の広告。自分には到底無理だと思っていた仕事に挑戦してみようと思ったのはオフィスワークに戻りたくなかったという理由です。会社での人付き合いが煩わしかったし、30過ぎのオバサンが新人として入ってきたら教える人もやりずらいだろう、と思ったからだ。

添乗員なら1人で仕事ができる、誰に遠慮することも気を使うこともなく1人でできることに魅力を感じたのです。確かに仕事的にはイレギュラーな事柄にも柔軟に対応する適応能力だったり大変な仕事だとは思いましたが、旅行業務取扱管理者資格を持っていたのである程度の知識もあり、やってみる価値はあるかな、と思ったのです。

それからもう一つ。結婚を諦めた自分には何より新たなキャリアを築く必要があったのです。これからは添乗員としてバリバリのキャリアウーマンになってやる。どうにでもなれ、と逃亡した海外放浪生活が人間的に強く成長させたのだと思います。人間、どん底まで落ちれば何でもやれるものです。

数日の研修後すぐにデビューとなりました。旅行業界にいたこともありアドバンテージは他の新人さんよりあったと思います。年齢30オーバー、資格あり、旅行知識豊富、社会人経験10年あり、接客経験ありの私でさえ初めてのマイクは震えました。

年齢的にはお世辞にもフレッシュとは呼べませんが、気持ちだけはフレッシュに行こう、と張り切って仕事をしていたように思います。やはり添乗員デビューから半年くらいは不慣れな様子が見て取れたのか「初めて?」とか「新人さん?」とかお客様から声を掛けられることが多くあったと思います。でも不思議とアンケートでの不満はありませんでした。仕事はできなくても一生懸命さ、が伝わった結果だと思います。

添乗員という仕事は色々なお客様を相手にしなければならないので、新卒で選ぶ仕事としては大変だと思います。見習研修で同行した何人かの新人添乗員でも、他業種で勤務経験があり転職してきた人と、働くことが初めての新卒の人との差は歴然でした。

この人向いてるな、この人向いてないな、という感覚は割と当たっていて、向いていると思った人は比較的長く続けられますが、向いていない子は気づくといなくなっていたりします。「最近姿見ないけど」「辞めたよ」「やっぱりかー」そんな感じです。

私が思う添乗員に向いていると思う人は、よく聞きそして聞き流すことができる人です。とにかく色々なタイプのお客様がいるので言われることも多種多様なわけです。全員が納得できる答えはないので適当に聞き流す力が必要になります。クレームも多くありますが、全部真面目に聞いていると参ってしまいます。理不尽なことも言われます。聞き流す能力はどんな仕事でも大事だと思います。

私は謝ることが得意なのですぐ謝ります。謝ると自分の非を認めることになるから謝るな、という人もいます。私の経験上、謝って炎上することは今までありませんでした。少なくても怒り心頭のお客様に対して肯定してあげることが怒りを静める結果に繋がります。たとえ自分に非がなかろうとも「そうですよね、わかります。私もそう思います。申し訳ございませんでした」お客様に寄り添うことで怒りを静める努力をします。謝るのはタダですから、なんぼでも謝ります。心では「うるさいよボケ、黙れよカス」と思いながらも謝るのです。その時に私の”聞き流す能力”が最大限に発揮されるわけです。無事にチェックインしたらビール一気飲みです。

自分には不向きと思っていた添乗員の仕事が楽しくなり海外添乗デビューを果たした途端の予想外の結婚。その後の生活がガラリと変わりました。何が転機になるか分かりません。コロナ禍になりまたオフィスワークに逆戻りです。でもオフィスワークも今は3人だけの職場なので快適です。それも自分が(50才なのに)一番年下なので気が楽です。末っ子気質なので居心地いいです。

今までで分かったことは自分は上の立場になる人間ではない、ということ。指導することがとても苦手だし教えることも下手です。だから見習添乗員指導の時もアサイナーに「教える気がないなら止めて」と叱られたことがありました。教える気がないわけではないのですが、教えるより自分でやったほうが早いし簡単ですから自分でやってしまうのです。でもそれは新人さんのためには良くないことなのです。難しいですね。私は下っ端で働く方が気がラクです。

人には向き不向きがあると思います。自分には不向きだと思っていたものが実は向いていたり、その逆で自分に合っていると思っていたことが不得手だったり、実際やってみないと分からないものです。だから私は何でもやってみることにしています。

失敗も多いですが、やってみないと分からないので時間の無駄とは思いません。私は無駄なことが嫌いではないので結構人生の半分は無駄に過ごしている感はあります。一度きりの人生だもの。やらなきゃ損、損、そんな感じでしょうか。

お読みいただきありがとうございました。