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性格真逆な似た者夫婦の話

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似た者夫婦と言うけれど、もともと似てる?それとも似てくる?

明るい夫婦、社交的な夫婦、静かな夫婦、上品な夫婦

添乗員をしていた頃、色々なお客様と出会うわけですがその時感じた事です。ある日、ある夫婦からバス席についてのクレームを言われました。後ろの席がうるさいから席を離してくれ、という内容でした。因みにバスの車内で比較的多いクレームが”うるさい”です。(たまにバスガイドがうるさいから黙らせろ、というクレームをもらうのですが、だったらガイドレスのツアーを選んでよ!と毎回思っていました)

クレーム自体悪いことではないし、クレームをもらえば対策ができるので、添乗員としては、クレームを頂くことはありがたいことと思っていたので最初は気にしていませんでした。

ですが、気になったのはその後の夫婦の行動です。まるでクレームを言うときは夫婦で、という決まりでもあるかのように、その後も揃って文句を言い続けたのです。全てが不満らしくいつも不機嫌で挨拶もせず何か嫌な事でもあったのか?と思うくらいクレームのオンパレード。

もしや悪質クレーマーか?と思ったものの、クレーマーの特徴である金銭的要求はなかったので、単に全てに文句を言うタイプの夫婦なんだな、ただ不満を感想として述べているだけで、クレームではないと解釈するに至ったのです。

夫婦して私の顔を見るなり同じ不満を言うので、次は何を言われるのか戦々恐々でしたが、もしかしたらそれは彼らなりのコミュニケーションの取り方だったのかも知れません。それにしても、言う内容が夫婦丸被りなことも気になりました。本当に同じ意見なのか?可能性として頭をよぎったのは、夫がモラハラで妻が怯えて何も反論できないとか、離れると逃げられるからいつも監視されているのか…、もしかしたらSOSを発信していたのか?なんて深読みをしてしまったほどです。

私たち夫婦も価値観は似ているので意見が一致することは多いですが、例えばニュースを見て抱く感想とか主張はかなり違ったりします。納得できなかったり、同調できないことも多いですし、全て一致ということが不自然に見えたのだと思います。

その不機嫌な夫婦は多分日常でも習慣的に文句や小言を言っているのでしょう。だから文句を言っている自覚もないのかも知れません。もともと四六時中文句を言ってるような似た者同士が結婚したのか、どちらかに影響されて似た者夫婦になってしまったのか?分かりませんが、もしどちらかが「笑顔が絶えない人だったのに結婚してから変わったね」と言われるようだったら気の毒だな、と感じました。

ツアーに参加している夫婦を観察してみると、表情や雰囲気が似ている夫婦が多いことに気づきます。お客様の名前を覚えることは意図的にしないようにしていましたが、あのご主人とあのご夫人が夫婦で、というのは身なりだったり表情だったり行動でカップリングできる能力が備わるようになりました。集合時間にバスの前で待機していると、「うちの乗ってる?」とよく聞かれますが、ほぼ確実にパートナーの動向を答えることができるようになりました。

私自身、母に結婚して変わったと言われますし、自分でも独身時代からは想像ができないくらい変わったと感じています。夫に影響されて変わったこと少し挙げてみます。即断即決をしなくなった、慎重になった、冒険することがなくなった、単独行動をしなくなった、長続きするようになった、忍耐強くなった、細かいことに気をつけるようになった、などなど。

行動範囲も随分と変わったと思います。結婚してから確実に行動範囲が狭くなりました。コロナ禍になってからは人付き合いもなくなり更に狭くなったような気がします。

出会った瞬間に感じた(夫が感じたかどうかは不明)価値観の一致はもともとあったのだと思います。夫との出会いから結婚に至る話は別記事で

u-tantantan.hatenablog.com

似た者夫婦ではありますが、性格は真逆なところが多いです。挙げてみると

夫:慎重派 私:即断即決派

夫:ネガティブ 私:ボジティブ

夫:細かく繊細 私:大雑把

夫:神経質 私:ガサツ

夫:根に持つ 私:すぐ忘れる

夫:体裁を気にする 私:どうでもいい

夫:物持ちが良く捨てられない 私:すぐ捨てる

夫:現実主義 私:夢想家

夫:短気 私:のんびり、大らか

性格は違っても少しづつ似てくるように思います。夫の一番の変化はアンガーコントロールができるようになってきたことです。喧嘩になりそうになると私がいつも黙秘権行使で黙るので、夫が察知しそれ以上の口論はなくなります。

外出先で夫が怒り爆発しそうになると必死にシャツの裾を引いて落ち着かせます。怒ることを私が嫌がるので夫はあまり怒らなくなりました。結婚当初は夫の怒号に驚き戸惑っていた時期もあったのですが、今では怒声をあげることもなくなりました。ただ、怒りを感じた時に我慢するとストレスになるので、そこは(愚痴が多め)聞いてあげています。愚痴を聞くこともストレスになりますけど、そこはブログで発散します。

結婚してからの一番の変化は海外旅行に行かなくなったことです。2008年に海外添乗を引退してからパスポートの有効期限も切れたので、これから先パスポートを取得することはないだろう、と諦めています。何故なら夫は飛行機恐怖症なのです。海外は勿論、北海道も九州へも行ったことがありません。北海道にも九州にも新幹線があるので行こうと思えば行けますが時間がかかります。

飛行機は車よりよっぽど事故も少ないし安全安心な乗り物なんだよ、と暗示をかけているところだったのですが、中国での墜落事故のニュースを見て、また飛行機は危険との結論に回帰してしまいました。飛行機の旅は当分無理そうです。

夫を見ていていつも思うことは、色々なことを気にしすぎて疲れないかな?ということです。私は全てにおいて鈍いので他人がどう思おうが、少しばかり汚れていようが気にしませんが、夫は一人でいると寂しいと思われることが耐えられないと言い、やかんの汚れが気になると言ってジフで磨きます。私は誰かに寂しいと思われても別に構わないし(それ以前に誰も気にしていないと思います)やかんだって汚れていても死にはしません。

もう少し鈍感力を働かせてスルーすることを覚えれば人生もっと楽しくなるのにな、と思ってしまいます。独りカフェ、独りファミレス、独りラーメン、独り牛丼チェーン、独り食堂全然普通にできます。なんなら一人旅も大好きです。単独行動好きの私がいつも夫と一緒にいることに、母は未だに信じられない様子です。

夫が仕事で留守の日中にブログを書いたり独りになれる時間があるので今はいいですが、現役を退いた時、果たして耐えられるのか?若干不安要素ではありますが、今から徐々に離れて過ごす教育をしていこうと思っています。私がすでに、”常に一緒にいること”が普通になりつつあるのでクリアしている問題かもしれません。ただ、ブログを書く時間は確実になくなると思います。

ツアー中に出会った素敵な老夫婦がいました。レディーファーストを徹底している紳士的な旦那様はいつも奥様を優しくエスコート。あんな素敵なご夫婦になることが目標ですが残念なことに私たち夫婦には上品さがないので、とにかく明るい夫婦目指して理想は岩城滉一結城アンナご夫婦のようなアウトドアが似合うカッコいい夫婦になりたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。