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バセドウ病診断から甲状腺切除までの話

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2008年の年末に完成した新居に住み始めて2年で我が家は被災した。東日本大震災から一か月、久々に実家に戻った時、母に“痩せた?”と聞かれて体重を測ったらビックリ、10キロも減っていた。

余震が続いて避難を余儀なくされるし、家に帰れば床下に溜まった泥水の掃き出しなどで忙しく過ごしていたし、体重計も水に浸かって廃棄していたため、しばらく体重を測っていなかったから、体重減少は自分でも意外でした。

疲れやすいという自覚症状はあったものの、震災のせいだと思っていました。震災当時は、生理がきていないことも気づかないくらい片付けに没頭していたような気がします。40キロを切ったら病院に行くから、と母と約束して数か月後、とうとう体重38キロになった。

熱は出ないし、痛みもないし、生活に支障ないから病院行かなくても、と思っていたが、母が癌を疑っていたので、その疑念を解消するためにも受診を決めた。

問診の時に話した症状(とにかくお腹が空く、朝に食パン一斤食べ10時にポテトチップス一袋食べ、お昼はお弁当2個、3時のおやつはラーメン、夕食前に菓子パンと、とにかく1日中食べていた)を聞くと、先生は私の首を触り、「少し腫れているかな、甲状腺かな~」とあたりを付け、血液検査の結果、甲状腺の数値が異常であることが判明、すぐに甲状腺専門医へ回された。

バセドウの特徴である眼球突出はなかったし半信半疑ではあったものの、その後の精密検査でバセドウ病と診断されました。

投薬治療開始後、みるみるうちに症状も改善され、生理も体重も戻ってきた。薬を飲み続ければ問題ないと思っていたが、投薬治療から2年が経った頃、薬の副作用で白血球の減少がみられるようになり、このまま投薬を続けることはできないと言われた。

アイソトープ(放射性ヨウ素を使用する)か摘出手術かの選択となって色々調べた結果、アイソトープは面倒くさい(人との接触や行動に制限がある)ことが分かり摘出手術を選択した。

今まで大きな病気も怪我もなく入院事態初めてだったので不安はありましたが、上げ膳据え膳で私にとって悪くない時間だった。手術前に食事制限が入り経口補水液しか与えられなかったことと、手術後に全身麻酔から意識が戻った瞬間の激痛(すぐに坐剤を入れられて撃沈)を除けば快適な入院生活だった。

バセドウの症状である手の震えや疲れやすさが少し気になっていたので、手術後に症状が治まったことを考えると、投薬治療などせずにさっさと切ってしまえば良かったな、と思えるくらい、症状は改善されました。

何より、投薬治療の時は1か月に一回病院へ行き血液検査をしなければならなかったことが一番煩わしいことでした。震災当時は医療補助で無料だったTSH(ホルモンの値)の検査料が高額(5千円前後)で、補助終了後はかなり家計の負担になっていることも気になっていました。

手術後の今は年2回の血液検査だけで、薬は半年分頂いております。バセドウでお悩みの方がいらっしゃれば、甲状腺切除も視野に考えていただくと良いかな、と思いますが、摘出手術をしても、一生薬(甲状腺ホルモンを補う薬)は飲み続けることになります。私は1日一回一錠チラージンを服用しております。

チラージンにはメルカゾール(甲状腺機能抑制剤)のような副作用はなく、万が一飲み忘れても命に別状はありません。体にメスを入れることに抵抗はありましたが、今となっては手術痕もありませんし体調も良好です。先生がお上手だったのか、首の皺に合わせてメスを入れてくれたようで傷も殆ど気になりません。手術時間も部屋に入って2時間もしないで終わりましたし比較的簡単な手術のように感じました。溶ける糸を使ったらしく抜糸なし、ドレーンも手術翌日には外されていました。

6人部屋だったのですが同じ部屋の方に、50歳代くらいに見える女性がいて少しお話をする機会があったのですが、聞くと、倒れて救急搬送されたものの、甲状腺疾患の他に癌も併発していて切除が難しい状況のようで何もせずに退院をするようでした。元気なのは私一人だけで、申し訳ないような気持ちになりました。

入院してみて感じたことは、看護婦さんの負担が多いということ。見回りから食事の世話、お風呂の補助など、本当に大変な仕事だと思います。私は手術後にシャンプーのお手伝いをしていただいたことが印象に残っています。テレビの世界でしか見たことがなかった総回診も体験し、手術後の様子を囲み取材のようにされた時はさすがに参りました。でもいい経験になりました。

手術当日に何回も名前、生年月日、手術内容を言わされたことか。部屋を移動するたび、名前は?生年月日は?本日の手術は?と聞かれるのです。これも、患者の間違いを防ぐためだと分かってはいるものの、またか~と。最後、麻酔を打つ前にも聞かれ、いい加減にしてよ、と言いたくなったが、仕方ないですよね。何より、無事終わったので良かったです。

私がバセドウ病発症したのは多分震災によるストレスが原因の一つだと思います。30代の時に上半身に木のように広がる発疹がでて、ジベルバラ病の診断だったときも、職場でかなりのハラスメントを受けていた時期でストレスを抱えていたので体が悲鳴を上げたのだと思う。精神病むか体を病むか、いずれにせよストレスは万病の元だな、と痛感しました。ジベルバラ病は、仕事を辞めた途端に自然治癒となりました。

健全であることとは心と体の両方です。心の病気はある意味、体の不調より深刻だと私は思います。ストレス社会の中、いかにストレスフリーで生きられるか、今私が一番重要視していることです。ストレスとどう向き合い発散させるか?私の場合、それがブログだったりします。何か感じた時に、パソコンを叩いているとストレス発散になるのです。好きなことを感じるままに書くことは、もしかしたら誰かを不快にさせたり傷つけたりするかもしれないという恐怖心は少しありますが、気を付けながらボチボチやっています。私が体験したことが、悩んでいるひとの何か少しでもお役に立てるなら嬉しいなと思いながら書いています。

お読みいただきありがとうございました。